Instagram動画広告の作り方とは?強みや課金形態についても解説!

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目次

近年では動画広告の需要が高まっており、さまざまなSNSでの動画広告配信が増えています。特にInstagram動画広告への関心が高まっており、Instagram動画広告を活用する企業が多くなってきています。

実際に自社内でもInstagramアカウントを作成し、動画広告の導入を検討しているものの、どのように活用すれば良いのかわからない、という方も多いでしょう。

そこで今回は、Instagram動画広告について詳しく解説します。課金形態や作り方も詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

Instagram動画広告とは

Instagram動画広告とは、ニュースフィードやストーリーズ、フィードなどに配信される動画形式の広告です。自社商品やサービスを動画で宣伝できるため、静止画での宣伝よりもインパクトが強く、訴求力が高いことが特徴です。

音声や動き、テキストなどさまざまな要素を取り入れられるため、短時間でも高い集客効果を見込めます。

Instagramは日本国内のアクティブユーザーが非常に多く、男女問わず幅広い年代層に利用されているため、効果的なターゲティングが可能なプラットフォームであるからこそ、有効活用することで非常に大きな効果に期待できます。

Instagram動画広告の種類

Instagram動画広告には、「フィード広告」「ストーリーズ広告」「ディスカバリー広告」「リール広告」の4つの種類があります。

フィード広告

フィード広告はユーザータイムラインに表示される広告です。Instagramのホーム画面の中に最も大きく表示される投稿で、フォローしているアカウントの投稿をはじめ、動画広告や写真広告も表示されます。

広告を出稿している投稿には「広告」と表示され、任意の遷移先へ誘導するCTAが表示されます。遷移先には、プロフィール、Webサイト、ダイレクトメッセージの3種類の中から選定できます。

広告にハッシュタグを付けられるため、ターゲットにリーチしやすく最大120秒の動画広告を配信できます。

ストーリーズ広告

ストーリーズ広告は、投稿した動画を24時間限定で表示できる「ストーリーズ」に表示される広告です。縦長のフルスクリーン画像や動画を投稿でき、フィード広告と同様「広告」と表示され、CTAの設定を行えます。

広告出稿の際、24時間で消えない出向期間を設定することもできます。自然な流れで広告が配信されるため、ユーザーに見てもらいやすく、ユーザーは気に入った投稿をフォロワーにシェアできるため、拡散性が高いことも魅力的なポイントで、最大120秒の動画広告を配信できます。

ディスカバリー広告

ディスカバリー広告は、検索機能内に表示される広告です。ユーザーは検索機能を用いてキーワードやハッシュタグを入力し、気になったコンテンツをクリックして閲覧します。

下にスクロールしていくと、ユーザーの興味関心に基づいたコンテンツが表示されますが、これを発見タブと言います。発見タブはユーザーがフォローしていないアカウントの投稿も表示され、発見タブのコンテンツの間に表示されるのが、ディスカバリー広告です。

ユーザーが検索機能を用いるときは、能動的な情報収集をしていると考えられるため、ディスカバリー広告の内容がユーザーの興味関心とマッチしている場合、より積極的に広告を受け取ってもらえるでしょう。

ディスカバリー広告により、潜在顧客へリーチし、認知の拡大に期待できることがポイントで、最大120秒の動画広告を配信できます。

リール広告

リール広告は、Instagram上のショート動画広告で、ストーリーズと同様に縦型で表示されます。ストーリーズ広告との違いは、リール広告の場合ユーザーはいいねやコメントを残すことができ、口コミ機能としての役割を果たします。

ユーザーが意図的に表示を変えない限り、同じ動画が繰り返し再生されます。ユーザーの閲覧履歴やアクション履歴に基づいて、おすすめ動画が表示されるため、「誰の動画か」というよりも「どんな動画か」ということが重要です。

クリエイティブ次第で、新しい発見を求めているユーザーに対してリーチが出来る可能性が高くなります。ユーザーのいいねやコメント、シェアの他にも保存も可能であるため、さまざまなアクションにより宣伝効果に期待でき、最大90秒の動画広告を配信できます。

Instagram動画広告の強み

Instagram動画広告の特徴を十分に活用するためにも、強みを理解しておきましょう。

ターゲティング精度が高い

Instagramを運営しているのは元々Facebook社であるMeta社です。Facebookは本名や実年齢、住所などの情報を登録することで利用できる、匿名性が低いプラットフォームであり、このFacebookとInstagramは結びついています。

Facebookのデモグラフィック情報を用いることで、高い精度のターゲティングを行えます。さらにInstagram上でのユーザーの行動データや、ユーザーの興味関心をもとに、さらに精度が高いターゲティングも可能です。

柔軟に広告を運用できる

Instagram動画広告は、柔軟に運用できる点も強みです。広告出稿の際に気になることと言えば、予算です。Instagram動画広告は、1日あたり100円前後という低予算で広告を出稿でき、予算設定をすることで、上限に到達すると広告出稿が停止されるため、予算をオーバーすることもありません。

広告出稿停止期間であっても、予算の変更や広告コンテンツの差し替えできるため、予算を使い切る前にPDCAサイクルを回し、改善策を実行できます。

フォーマットが豊富に用意されている

Instagramは写真や動画を投稿するSNSであり、基本的な広告フォーマットは写真と動画の2つのパターンです。写真と動画を応用して、目的やターゲットに応じたさまざまな広告を配信できます。

商品の購買意欲を直接喚起するにはユーザーが直接購入出来る形式を、新規フォロワー獲得やブランド認知度向上には検索ページを活用する形式を、というように、広告フォーマットを活用することで、さまざまな視点からブランドや商品を訴えることができます。

世界中のユーザーにリーチ可能

Instagramは日本国内のみならず世界中に多くのユーザーを抱えており、毎月10億以上のアクティブアカウントが存在しています。

世界に視野を広げることで、リーチできるユーザーは非常に多くなるのです。また、Instagram広告は基本的に写真や動画といった、目で訴求できるプラットフォームであるため、魅力的で分かりやすいコンテンツを提示することで、言葉の壁を超えることができるでしょう。

Instagram動画広告の課金形態

Instagram動画広告の課金形態は、「CPM」「CPC」「CPI」「CPV」の4種類です。

CPM(Cost Per Mille)課金

CPM課金はインプレッション式であり、広告が1,000回表示されるごとに課金される仕組みです。CPMは「消化金額÷インプレッション×1,000」という方式で求めることができます。

ユーザーは広告をクリックをしていない場合、商品購入に至っていない場合でも課金されますが、同じ消化金額であってもインプレッション数が大きくなるとCPMは低くなるため、費用対効果が大きくなります。

広告がより多く表示されることでCPMが低くなるため、広告が表示されるユーザーのターゲティングを広げることがポイントです。ユーザーの反応がなくても費用が発生するため、予算に余裕がある場合におすすめです。

CPC(Cost Per Click)課金

CPC課金はクリック課金型とも言われ、広告が1回クリックされるごとに課金される仕組みです。CPCは「消化金額÷クリック数」という方式で求めることができます。

CPC課金はクリックされた回数をもとにされるため、ユーザーがクリックしたくなるような魅力的な広告を作ることが重要です。

さらにクリックした時点で課金されるからこそ、ユーザーのクリック後、いかに商品購入まで促すことができるか、ということも非常に重要なポイントです。購入に直結する販促活動を行う際におすすめです。

CPI(Cost Per Install)課金

CPI課金は、広告を経由してアプリが1回インストールされるたびに課金される仕組みです。CPIは「消化金額÷インストール数」という方式で求めることができます。

CPI課金のメリットは、ユーザーが商品を購入し成果が発生した際に課金されるため、低予算から始められリスクが小さいことです。

指定アプリのインストールを目的としている場合におすすめで、有料アプリの場合はアプリのインストール自体が売上に繋がるため、さらに費用対効果を高められます。

Instagram広告の強みは低予算から始めることができることであるため、CPI課金の特性と一致しています。

CPV(Cost Per View)課金

CPV課金は視聴課金型とも言われ、動画広告の視聴回数に応じて課金される仕組みです。

CPVは「消化金額÷動画広告視聴数(10秒以上)」という方式で求めることができます。

Instagram動画広告でCPV課金が発生するのは、動画広告が10秒以上視聴された場合のみであり、広告をスキップせず、内容に惹かれたユーザーに集中して広告予算を費やすことができます。認知拡大を目的とした場合におすすめです。

Instagram動画広告のフォーマット

Instagram動画広告は、フォーマットによって仕様がきまっているため、広告制作時には事前に十分確認しておきましょう。

アスペクト比は、フィードが4:5、ストーリーズが9:16、ディスカバリーが4:5、リールが9:10です。ファイルタイプは、フィードとストーリーズ、ディスカバリーがMP4・MOV・GIF、リールがMP4・MOVです。

解析度は、フィードとストーリーズ、ディスカバリーが1,080×1,080ピクセル以上、リールが500×888ピクセル以上です。

メインテキストは、フィードとストーリーズ、ディスカバリーが125文字以内、リールが72文字以内です。ハッシュタグは、フィードのみ最大30個です。

ファイルサイズは、フィードとストーリーズ、ディスカバリーが最大250MB、リールが4GBです。最小幅はフィードとストーリーズ、ディスカバリーのみが500ピクセルです。

動画広告は音声を入れることが推奨されていますが、フォーマットによって細かな利用条件が定められているため、事前にMeta社のWebサイトで確認しておきましょう。

Instagram動画広告の作り方

Instagram動画広告の作り方を説明します。初心者の方でも順序良く広告を作ることで、スムーズに配信できるため、参考にしてください。

Facebook広告マネージャのアカウント開設

Facebookビジネスマネージャーで広告を管理すると快適であるため、まずはFacebook広告マネージャーのアカウントを開設します。

ビジネスおよびアカウントの名前、氏名、ビジネス用のメールアドレスを入力し、アカウントを開設しましょう。Facebookでの広告マネージャーのアカウントを開設した後は、Instagramアカウントと連携することがおすすめです。

キャンペーンの作成

次にキャンペーンを作成していきます。キャンペーンの目的は「認知度アップ」「トラフィック」「エンゲージメント」「リード」「アプリの宣言・売上」以上の6つに分かれています。自社の目的に合わせ設定してください。

予算・ターゲティング方法の設定

キャンペーンの作成が完了すれば、予算とターゲティング方法を設定します。広告をどのターゲットに配信するのか、どれくらいの予算感で何日間掲載するのか、という広告の方針を指定していきます。

オーディエンス・配置の設定

オーディエンスで広告で届けたい相手を設定します。特定の人を指定することはできませんが、年齢や地域、性別、興味関心からターゲティングを行いましょう。

そして配置で、広告を掲載したい場所を設定します。自動配置が推奨されていますが、Instagramのみに配信したい場合は手動設定を選択してください。

さらに細かく、Instagramのフィードに配信するのか、ストーリーズに配信するのか、ということも決めることができます。

広告の作成

設定が完了すれば、広告の作成です。FacebookおよびInstagram広告の設定には画像、または動画と広告と共に掲載されるテキストが必要です。それぞれの配信面の規格を確認し、規定に則って作成してください。

効果的なInstagram動画広告を作る際のポイント

ここからは効果的なInstagram動画広告を作る際のポイントを解説します。

目的を明確にする

Instagram動画広告を配信するには、目的を明確にすることが大切です。ブランディングを目的とするのか、ダイレクトレスポンスを目的とするのかによって、動画広告の作り方や考え方も異なります。

配信する目的を明確にした上で、動画の構成や動画に入れる要素、動画の長さ、動画視聴後の導線を決定していきましょう。

動画の推奨サイズ・長さを把握する

動画の推奨サイズや長さを把握しておくことも重要です。フィードやストーリーズなど、それぞれの広告に推奨されているサイズが異なるため、一般のユーザーの投稿と雰囲気を合わせることを意識し、広告に対するユーザーの抵抗感を減らすことがポイントです。

ユーザーにより効果的に訴求できるよう、それぞれに適したサイズと長さの動画を使用してください。

冒頭にインパクトを持たせ動画時間は短めに

冒頭にインパクトを持たせ、動画時間を短く作成することもおすすめです。特に「最初の2秒」を意識しましょう。動画広告は静止画広告よりも多くの情報を伝えられますが、その情報はそもそも動画が視聴され続けなければ伝わりません。

また、簡潔にまとまっている短い動画でなければ、何の広告かすら理解されない場合があります。ユーザーは日常的にInstagramを使用し、さまざまな投稿を目にしますが、そのひとつひとつに時間をかけるわけではなく、読み飛ばしたりスキップをすることは少なくありません。

だからこそ、ユーザーが広告を見た際、続きを視聴したくなるようなインパクトが非常に大切なのです。

音声がなくても分かる動画にする

動画広告内での動きや音声などの情報は、ユーザーの注意を引くことができますが、音声が無くても内容が分かる動画であることも大切です。

Instagramの利用ユーザーは、スマートフォン端末からの利用がほとんどであり、マナーモードの状態で利用しているユーザーもいます。音声に頼り切るのではなく、テキストや画像を上手く用いて、視覚的にもわかりやすい動画広告を作成することがポイントです。

広告感をあまり出さない

広告感が強い広告は、ユーザーに抵抗感を生み出してしまうため注意が必要です。たとえ内容が充実していたとしても、広告感が強い広告は最初から見てもらえない可能性が高いことを忘れてはいけません。

誰しも広告に関しては、無意識のうちにスキップしながら情報収集をしていることが多いのではないでしょうか。投稿サイズを含め、素材やフォントの使い方も一般ユーザーに合わせ広告感を減らすようにしましょう。

スマートフォンでプレビューする

Instagramユーザーは、スマートフォンでの利用が多いからこそ、スマートフォンでプレビューすることを忘れてはいけません。

パソコンで動画広告を作成したとしても、配信画面をスマートフォンで確認し、正しく表示されているか、サイズの間違いはないか、音声は流れているか、分かりやすい内容であるか、ユーザー目線に立って確認してください。

動画作成の素材集めにアニメーションストックがおすすめ

動画広告を作成する際、素材集めには「アニメーションストック」がおすすめです。アニメーションストックは、非常に手軽に動画広告を作成できるプラットフォームです。

BGMとテキストを付けるだけで誰でも簡単に、そして低予算で作ることができるため、動画広告作成のノウハウがない場合、そして初心者の方にもおすすめです。

さまざまなジャンルに応じた素材が用意されているため、自社のニーズに合わせた動画広告を作成できます。

まとめ

この記事では、Instagram動画広告について詳しく解説しました。Instagram動画広告の特性を理解し、ポイントを押さえて適切に活用することで、自社商品やサービスの情報を、より効果的にターゲットユーザーに届けることができます。

多くの企業が認知目的やサービス販売の目的でInstagramを活用している今だからこそ、より魅力的な動画広告を作成し、SNSマーケティングにInstagramを役立ててください。

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