インターステイシャル広告とは?導入する際のポイントについても解説

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目次

近年、さまざまな広告が登場している中で、特にインターステイシャル広告を見かける方が多くなってきました。インターステイシャル広告が、Webマーケティングにおいて重要であることはわかりつつも、実際には十分に理解出来ていない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、インターステイシャル広告とは何か、詳しく解説します。メリットや広告を導入する際のポイント、注意点について解説するので、ぜひ参考にしてください。

インターステイシャル広告とは

インターステイシャル広告とは、アプリとWebサイトのインターフェースにポップアップとして表示される広告です。画面とページの切り替えや遷移の際に、メインコンテンツを覆う形で表示され、自然なタイミングで表示されることが特徴です。

ユーザーはインターステイシャル広告をタップ、もしくはクリックをしてリンク先に飛ぶか、広告をクローズして元の画面に戻るかを選択可能です。

バナー広告などと比較すると、インターステイシャル広告は広告面積が大きく、多くの情報を掲載することが可能であるため、高い訴求効果に期待できます。

インターステイシャル広告とオーバーレイ広告

オーバーレイ広告は、インターステイシャル広告と併せて表示されることが多い広告です。画面の下部に表示されることがほとんどで、インターステイシャル広告はページの立ち上げ時や切り替え時に表示されることに対し、オーバーレイ広告は画面のスクロールに合わせて広告が移動します。

そしてインターステイシャル広告は一度消すと表示されなくなりますが、オーバーレイ広告は画面のいずれかの場所に広告が継続的に表示されます。

インターステイシャル広告はオーバーレイ広告の一種と考えられるため、これら2つに大きな違いはありません。

インタースティシャル広告を利用するメリット

インターステイシャル広告を利用することで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。代表的なメリットを3つ紹介します。

ユーザーの目に留まりやすい

まず最初のメリットは、ユーザーの目に留まりやすいということです。インターステイシャル広告は、Webサイトやアプリの立ち上げ、そして画面切り替えの際に表示される広告であるため、広告を消すためにはユーザー自身がクローズボタンなどのアクションを起こさなければなりません。

Webサイトやアプリへアクセスしたすべての人が目にする広告であるため、ユーザーの目に留まりやすいのです。また、ユーザーの興味や関心を引く内容の広告であれば、高い訴求効果にも期待できます。

広告を配信する上で、ユーザーの目に留まりやすいということは大きなメリットになるでしょう。

広告のスペースを設ける必要がない

インターステイシャル広告は、広告のスペースを設ける必要がありません。インターステイシャル広告は、通常のバナー広告とは異なり、画面上に重ねるようにして表示されます。

メインコンテンツとは別の画面に表示されるため、メインコンテンツ内に広告のスペースを設ける必要がないのです。だからこそ、メインコンテンツの内容を阻害することなく、大きな画面で広告を表示できるため、ユーザーに対し効果的な訴求が可能です。

通常のページ内に表示されないからこそ、割引キャンペーンなどの広告バナーを掲載したい場合には、Webサイトのデザインテイストとは異なる広告バナーを掲載して、CTR向上を狙うこともできます。

広告費を抑えやすい

インターステイシャル広告は、広告費を抑えやすいこともメリットです。クリックされるほど料金が加算される仕組みのCPC課金制の広告であり、単価は1クリック数十円ほどと比較的安いこともあり、余分な広告費を抑えられます。

基本的に広告を検討する際は、コストパフォーマンスを意識するかと思いますが、インターステイシャル広告のCTRは5%前後とされており、商品やサービス、キャンペーンなどの内容に興味を持ったユーザーに訴求する上で、有益な結果が得られる期待が高い広告だと考えられます。

無駄な費用を抑えながら有効な広告掲載ができるのです。

インタースティシャル広告の表示パターン

インターステイシャル広告には、さまざまな表示パターンがあります。3つの表示パターンについて詳しく解説するので、インターステイシャル広告の表示パターンを理解し、運用してください。

画面全体に表示

まずは画面全体に表示させるパターンです。クローズボタンをタップして広告を消すことで、メインコンテンツを表示させる仕組みです。

広告が画面全体に表示されることで、ユーザーの目を惹き、広告主のメッセージがよく目立つため、広告に対して高い関与度に期待ができます。

大きな広告スペースを利用しているからこそ、効果的なビジュアルを使ってブランドメッセージを伝えることができ、ターゲットユーザーのブランド認知度が向上します。

ただし、広告が画面全体に、メインコンテンツを完全に覆い隠すように表示されるため、表示するタイミングによっては著しくユーザビリティを下げてしまう可能性があるため、注意しなければなりません。

ポップアップで表示

画面を開いた直後、メインコンテンツの上にポップアップで表示させます。広告を閉じると、本来訪問しようとしていた画面に辿り着く仕組みです。ユーザーの注目を集めやすいため、期間限定のキャンペーンなど、よりユーザーに知らせたい内容がある場合におすすめの表示パターンです。

テキストだけでなく画像などのデザインも訴求することが可能であるため、テキストでは分かりにくい商材やサービスを視覚的に伝えることができます。

ただし頻繁に表示されると、ユーザーが閲覧体験を妨げられていると感じてしまい、Webサイトの利用を避ける可能性があります。

特にクローズボタンが小さくて操作がしにくかったり、関連性のない内容ばかりの場合には、ユーザーの反感を買うことがあるため、注意が必要です。

スクロールで表示

画面を開くとスクロールしていく長さで広告を表示させるパターンです。クローズボタンが用意されておらず、ページ最下部までスクロールしなければ、広告を消すための表示が出ない仕組みです。

必ず最後までスクロールがされるため広告効果が高く、ユーザーの視認性が大きいため、商品やサービスの認知度が向上します。

スクロールで表示するパターンの場合は、過度な施策は厳禁で、ユーザビリティを考慮した適切な広告の配置や内容が求められます。

ユーザーに不快感を与える可能性があるため、過度に使い過ぎてしまうことに注意しなければなりません。

インタースティシャル広告のSEOへの影響

Googleは、インターステイシャル広告が表示されるページは、ユーザーの快適な閲覧を妨げる要因になると名言しています。インターステイシャル広告を不適切に設置しているページがある場合は、検索順位を下げる要因になるため注意しなければなりません。

コンテンツにアクセスしづらくなるような、過度な広告表示はペナルティになる場合があるため、ユーザビリティを考慮した使い方を心がけましょう。Googleからの評価を下げないためには、SEOの観点からも適切なタイミングで適度に広告を表示させることが大切です。

Webサイトやアプリの読み込み時や終了時の表示、過度の繰り返し、予期しないタイミングでの表示などには十分注意してください。

インタースティシャル広告を導入する際のポイント

インターステイシャル広告を導入する際のポイントを紹介します。ユーザーに不快感を与えてしまうと、広告がブロックされる可能性があるため、そうならないためにも、下記3つのポイントを参考にしてインターステイシャル広告を導入してください。

ユーザーが見やすいサイズに設定する

インターステイシャル広告は、ユーザーが見やすいサイズに設定することが大切です。インターステイシャル広告を見るのは、基本的に閲覧するユーザーです。

ユーザーにとってより見やすいサイズ感に設定しておくことで、不快感が少なくなり嫌悪感を抱きにくくなります。大切なことは、ディスプレイに大きく表示される広告を、不快なものにせず、数秒でもユーザーに見てもらう価値があるものにすることです。

見やすいサイズを意識して適切なサイズを設定するだけでも、ユーザーに嫌がられずポジティブに受け入れてもらえる可能性が高いため、ぜひ実践してください。

広告をすぐに閉じられる設計にする

広告をすぐに閉じられる設計にすることも大切なポイントです。インターステイシャル広告が画面に大きく表示され、その広告がユーザーにとって不要だった場合、すぐに閉じられるとユーザーのネガティブな感情を最小限に抑えることができます。

一定時間閲覧しなければすぐに消せないものや、クローズボタンがすぐに表示されない仕様のインタースティシャル広告もありますが、ユーザーの貴重な時間を過度に割かないような配慮が必要です。

クローズボタンが分かりやすい位置にあること、タップやクリックをしやすくすること、誤ってタップやクリックをしにくい設計にすること、グレーアウトした部分をクリック、もしくはタップをすると広告が消える仕様にするなどを実践しましょう。

適切なタイミングで表示させる

インタースティシャル広告は、適切なタイミングで表示させましょう。インタースティシャル広告の適切なタイミングとは、ユーザーがコンテンツを完全に見終わったタイミングや、ユーザーがコンテンツを閲覧中に手が止まっているとき、ユーザーが入力作業の途中や閲覧中に離脱しようとしたときなどです。

あくまでも、ユーザーが快適にコンテンツを閲覧できることが前提であるため、ユーザーの閲覧を途中で邪魔しないように徹底してください。

インタースティシャル広告は、Webサイトやアプリの機能の一部として、ユーザーのアクセシビリティの向上を目指すものと考えましょう。

インタースティシャル広告を導入する際に避けたいこと

インターステイシャル広告を導入する際には、避けたいことがあります。離脱の可能性を少しでも抑えるためにも、必ず注意してください。

アプリ起動時・検索結果から遷移直後に表示する

インタースティシャル広告を導入する際、アプリ起動時や検索結果から遷移直後に表示することは避けましょう。たとえば、ユーザーがスマホの画面からアプリのアイコンをタップし、そのアプリを起動するとしましょう。

アプリを起動した直後、全画面に広告が表示されてしまうと、アプリでの広告掲載が停止されてしまう場合があります。同様に、検索結果から興味のあるWebサイトのタイトルリンクをタップして、そのWebサイトにアクセスした直後、全画面に広告が表示された場合も、検索順位の下落に繋がる可能性があります。

アプリ終了時に表示

アプリ終了時に表示することも避けるべきです。たとえば、ユーザーがアプリを使い終わり、戻るボタンなどをタップしてアプリを終了させるとしましょう。

このアプリ終了時に全画面広告が表示されると、Googleガイドラインに反してしまい、アプリの広告掲載の停止や検索順位の下落に繋がる可能性が高まってしまいます。

過度に繰り返して表示

インタースティシャル広告を、過度に繰り返して表示させることも避けなければなりません。ユーザーがコンテンツを閲覧している際に、何度も広告が表示されるとユーザーに嫌悪感を与えてしまう可能性があります。

そしてもし、広告を閉じた直後に再び広告が表示された場合、ユーザー操作2回につき2回以上の頻度で全画面表示がされています。

Googleガイドラインでは「ユーザー操作2回につき1回以下の頻度」が推奨されているため、ユーザーの操作を妨げて利便性が損なわれていると判断されます。

そうなると上記と同じように、アプリでの広告掲載の停止や、検索順位の下落に繋がるのです。

ページの読み込み後に表示

インタースティシャル広告をページの読み込み後に表示することも避けましょう。たとえば、ユーザーがWebサイトでコンテンツを楽しんでいたり、アプリでゲームを楽しんでいるとしましょう。

作業に没頭している最中、突然全画面に広告が表示されると、ユーザーは意図しないクリックをして不快な気持ちになり、ユーザーエクスペリエンスが低下します。この場合も広告掲載の停止や検索順位の下落に繋がってしまいます。

インタースティシャル広告を表示する推奨例

インタースティシャル広告を表示する推奨例を紹介します。ユーザーに不快感を与えずに広告を表示するためにも、推奨例を参考にしてみてください。

ページが切り替わる合間

ページが切り替わる合間に広告を表示をしましょう。ユーザーがページを切り替えるタイミングは、コンテンツの閲覧の休憩時間と考えられ、次の画面が出るのを待っているあいだです。

このタイミングでは誤クリックを招く可能性が低いため、広告表示には絶好のタイミングなのです。

ページの閲覧中

ページの閲覧中に広告を表示することもおすすめです。Webサイトに興味や関心を持っているユーザーの場合、Webサイトの内容と関連性のある広告が表示されるとクリックしてもらいやすくなります。

ただし、関連性のない広告の表示は、ユーザーの離脱率を上げてしまうため注意が必要です。

動画作成の素材集めにアニメーションストックがおすすめ

インタースティシャル広告を作成する際、素材集めには「アニメーションストック」がおすすめです。広告内のキャッチコピーとBGMを挿入すると、約5分で動画広告テンプレートを作成できます。

制作コストと施策スピードを加速させる、おすすめのサービスです。動画編集の経験がある方の場合は、アニメーション素材のみの購入もおすすめです。

さまざまなニーズに合わせた素材が豊富に用意されているため、ぜひ利用してください。

まとめ

この記事では、インターステイシャル広告とはなにか、メリットや導入する際のポイントなどを詳しく解説しました。インターステイシャル広告は、メインとなるコンテンツの全画面に表示されるため、一般的なバナー広告と比較すると視認性が高く、高い訴求効果が期待できます。

ただし、ユーザーから嫌われやすい広告であることを忘れてはいけません。広告効果をより得るためにも、どのように運用すれば効率よく広告運用をできるかを十分に検討する必要があります。

インターステイシャル広告は、活用次第ではSEOに大きな影響を与えるため、ぜひこの記事を参考に、SEOを意識しながらインターステイシャル広告を運用してください。

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