インバナー広告とは?メリットやデメリット、他の配信方法との違いを解説

articles/1cfda67f0096fdba1d200ca63e82edbf.jpg
目次

動画サイトが急成長していると共に、動画広告市場も成長を遂げています。動画広告はビジネスにおけるプロモーションの一手として、なくてはならない手段の一つとなりました。

数ある動画広告の中でも、アウトストリーム広告の一種でバナー広告枠に動画広告を配信する「インバナー広告」は、通常のディスプレイ広告と変わらない配信先で動画コンテンツにアクセスしない層にもアプローチできることから注目度が高まっています。

そこで今回は、インバナー広告とはなにかを解説します。また、他の広告との違いやメリットとデメリット、効果的な活用方法などについても触れていくため、ぜひ参考にしてみてください。

インバナー広告と他の広告との違い

インバナー広告と同じようなものに、、「インリード広告」「インストリーム広告」「インフィード広告」があります。

それぞれ名称が類似しており意味が混同しやすいため、それぞれの違いや特徴を解説します。

インリード広告

インリード広告はWebサイトのコンテンツとコンテンツの間に挿入される動画広告であり、インバナー広告との違いは「動画の再生タイミング」です。

インリード広告の場合、動画の再生はスクロールをして画面内に広告が表示されるとスタートしますが、インバナー広告の場合は表示に拘らずWebサイトにアクセスした時点で再生されます。

どちらも形式がほとんど変わらないことから見分けがつきづらいため、動画の再生タイミングで判断しましょう。

インストリーム広告

インストリーム広告とは、YouTubeなどの動画サイトで合間に差し込まれる5秒スキップが可能な動画広告です。インバナー広告との違いは、「広告の配置場所」にあります。

インバナー広告は動画サイトではなくWebサイトのディスプレイ広告枠に表示され、出稿となるサイトに違いがあることを覚えておきましょう。

インストリーム広告はさまざまな種類があり使い分けられるため、ユーザーへの訴求度が高い傾向にあります。それに対し、インバナー広告は動画視聴の有無に拘らず再生されるアウトストリーム広告の一種です。

インフィード広告

インフィード広告はコンテンツやメディアに馴染んだ形式で配信する動画広告であり、インバナー広告との違いは「視認性」です。

インフィード広告はコンテンツに馴染んでいる広告であるからこそ、ユーザーの不快感を最小限に抑え目的を邪魔することなく訴求できます。それに対し、インバナー広告は広告のフォーマットがコンテンツと大きく異なるため、ユーザーがコンテンツを楽しんでいる際に配信されると良くない意味で目立ち悪印象を与えてしまう可能性があるのです。

インバナー広告の課金形式

インバナー広告の課金形式はインプレッション課金です。インプレッション課金とはCPMの名称で呼ばれ、広告の表示回数ごとにコストがかかる形式です。なお、CPMは「Cost Per Mile」の頭文字を取った略称であり、広告掲載が1,000回表示されるごとに料金が発生します。

インプレッション単価と呼ばれることもあり、1,000回もの掲載数であることから大企業など大規模なWebサイトでの使用が多いです。動画広告の再生時間や再生数では課金されず、基本的には1,000インプレッションあたりの金額で決められています。算出方法としては、「CPM=インプレッション数÷配信費用総額×1,000」です。

インバナー広告の仕組み

インバナー広告は、それぞれの媒体の広告枠にDSPを用いて配信される仕組みです。動画共有サイトの利用頻度が低いユーザーにアプローチできるうえ、デモグラフィックを用いたターゲティング設定やリターゲティングが可能です。

運用方法はディスプレイ広告と同様で、広告運用経験があればターゲティングやリターゲティングの設定に困りません。ニーズが高いユーザーにターゲティングをしてアプローチできるため、確度の高いリーチに繋がりやすくなっています。

なお、音声はデフォルトでオフの状態になっているため、DSPを経由することで動画サイトに拘らず広告枠に動画広告を配信できます。

インバナー広告のメリット

インバナー広告はビジネスにおいてメリットが多い広告です。ここからは、インバナー広告を活用する4つのメリットを紹介します。

訴求力を高い

インバナー広告の最大のメリットは訴求力が高いことです。ディスプレイ広告と同様、正方形のバナー形式で訴求できる上、デザインやコピー、音声などさまざまな要素で効果的にアピールできます。そのため、商品やサービスの特徴や魅力を伝えやすいです。

また、動画の特性を活かし多くの情報量を持ってアピールできるため、テキストや画像のみの広告よりも自然と訴求力が高くなります。

より訴求力を高めるため制作前に伝えたい情報を明確にし、冒頭5秒をインパクトのあるものにしましょう。

精度が高いターゲティングを行える

制度が高いターゲティングを行えることも、インバナー広告のメリットです。インバナー広告はディスプレイ広告と同様にリターゲティングやオーディエンスターゲティングが行えるため、DSPを介してユーザーの興味や関心に最適化された広告を的確に配信できます。

興味や関心が高いユーザーに限定して広告配信を行ったり、柔軟な入札単価を調整したりできるため、CV率の向上や費用対効果の向上期待できるのです。

精度が高いターゲティングが行えることで興味や関心がありそうなユーザーに絞り広告を配信できるため、コンバージョンに直結しやすいでしょう。

動画を視聴しないユーザーにもアプローチできる

インバナー広告は動画を視聴しないユーザーにもアプローチできます。インバナー広告は月間アクセス数が多いYahoo!NEWSやLivedoorなどの人気が高いWebサイトをはじめ、多くの媒体に表示できるため母数が多い中でのアプローチが可能です。

今までの集客方法ではアプローチしづらいものの、獲得できれば大きく事業拡大に繋げられるユーザー層をターゲットにできる可能性が高まります。幅広いユーザー層にアプローチできることは、インバナー広告の大きなメリットです。

潜在的なニーズを抱えているユーザーに対して動画広告を配信し、購買意欲に気付かせる取り組みができます。

ユーザーにかかるストレスが少ない

インバナー広告はWebサイトの広告枠に掲載されることからユーザーの視聴を邪魔しないため、ストレスが少ないです。

動画の合間に差し込まれるインストリーム広告では、ユーザーに悪い印象を与えてしまう可能性が否めません。その点、インバナー広告はユーザーのWebページ閲覧を邪魔せず、スクロール中に広告が入り込まないことからストレスを感じにくいため、不快な思いをさせるケースが激減します。

このメリットを十分に活かすためにも広告制作時には誇大表現には十分に注意し、ターゲットユーザーの心を掴むおもしろい広告を制作しましょう。

インバナー広告のデメリット

インバナー広告のデメリットは、コストがかかるということです。インバナー広告の動画ファイルサイズによって配信費用は変動しますが、静止画の広告配信費用と比較すると動画広告配信費用は数倍から数十倍にもなることがあります。

動画広告はどうしても制作にかかるリソースは大きく、それにより制作コストも割高になりやすいです。運用費用も高額になるため、コスト面を十分に検討した上で広告運用を行わなければなりません。

また、コストをかけてインバナー広告を配信してもクリックされなければ意味がないため、クリック率を高める工夫も必要です。

インバナー広告の効果的な活用方法

ビジネスにおいてメリットが多いインバナー広告を、より効果的に活用する5つの方法を紹介します。

ターゲットに合わせた訴求をおこなう

インバナー広告の最大のメリットである訴求力を十分に活用するため、ターゲットに合わせた訴求を行いましょう。

リターゲティングやオーディエンスターゲティングを活用し、自社のターゲットユーザーはどのような訴求が効果的なのか、どのような広告配信が適しているのかを判断します。

より訴求力を高めるため商品やサービスの強みを具体的に言語化し、ユーザーに分かりやすく伝える工夫をしましょう。ユーザー目線にたって訴求軸を選定し、競合他社との差別化を図りながらインバナー広告を配信してください。

動画にバナーやテキストを組み合わせる

インバナー広告の動画に、バナーやテキストを組み合わせることも効果的です。大前提として、インバナー広告は動画部分がすべてクリック領域になりますが、ただ動画を配信するだけではユーザーがどの部分をクリックすれば詳細情報へと繋がるか分かりません。

広告運用の目的が動画の視聴完了である場合はクリックされなくても問題ありません。しかし、クリックされることが目的である場合はその位置を明確にしておかなければなかなか行動に移してもらえず、CTRを下げる可能性があります。

そのため、「詳しくはこちら」などのテキストやバナーを挿入し、ユーザーにとって分かりやすく配置しておきましょう。

配信先メディアとジャンルを一致させる

インバナー広告は配信先メディアとジャンルを一致させることも大切です。配信先メディアとジャンルの親和性を重要視することは、インバナー広告における効果の最大化と視聴完了率の向上に繋がります。

どれだけ良い動画広告を制作しても、配信先メディアとジャンルが全く異なっていたり親和性が低かったりする場合は、広告の効果が下がってしまい意味がなくなります。

作成した動画広告の内容やデザインが配信先のメディアと一致しているかを十分に確認しておきましょう。

仮に、配信した動画広告の視聴完了率が低い場合はジャンルと一致していない可能性が高いため、再度検討し改善を図ってみてください。視聴完了率が低いメディアを洗い出してデータを細かく解析し、PDCAを回すことが重要です。

実績など具体的な数字訴求をおこなう

広告効果を高めるには、実績など具体的な数字訴求を行うことが重要です。その理由は、数字訴求を行うことでユーザーにお得感や限定感を感じてもらいやすくなるためです。商品の販売期間やサービスの提供期間、そして商品の値段など、具体的な期間や値段が示されるとユーザーはお得な期間に購入したいと無意識に焦りを感じる傾向にあります。

インバナー広告において、数字が重要なインパクトを握っていることは珍しくありません。

そして、自社サービスを知ってもらいたい、商品やサービスを使ってもらいたいと考えた場合、有効になってくるものが「実績」です。

数字を使ったクリエイティブはCTVだけでなくCVR改善にも効果的であるため、数字をうまく活用しましょう。

動画バナーのテストをする

動画バナーのテストを行うことも忘れてはいけません。動画バナーテストを繰り返し行うことで、クリック率が高く効果の良いクリエイティブを創出していきます。

動画バナーテストを繰り返し行いクリック率とクリック単価を改善することで、結果的にコンバージョン単価の低下に繋げられる場合があるのです。動画広告は静止画広告と比較すると制作に時間がかかってしまう場合があるため、動画バナーのテストを実施する前は十分に準備と設計をしておく必要があります。

事前に新規動画広告を複数制作し、実際に効果の出た動画広告は次にどこを変えてみるか、テスト項目を決めておきましょう。また、事前にテスト内容をロードマップ化しておくこともおすすめです。

動画作成の素材集めにアニメーションストックがおすすめ

インバナー広告を作成する際の素材集めには、「アニメーションストック」がおすすめです。アニメーションストックは、合同会社hooopsが提供している動画広告作成サービスで、BGMとテキストを付けるだけで誰でも簡単に制作できる点が特徴です。

低予算かつ超時短で動画広告を制作できる動画素材プラットフォームで、ループ系やストーリー系、3DCGなどジャンルに応じたさまざまな素材が用意されています。

どのようなニーズにも合った素材を見つけられるため、ぜひ活用してみてください。

まとめ

この記事では、インバナー広告とはなにか、さらにはメリットやデメリット、効果的な活用方法などについて解説しました。インバナー広告は静止画よりもはるかに多い情報量で、商品の魅力をアピールできます。

また、ユーザーに不快感を与えず自然な形で広告に誘導できるため、今後さらに普及することが予想されています。

ユーザーが広告に対し嫌悪感を募らせることが多くなった今、このようなマーケティング手法がさらに伸びてくると予想されるため、他の広告と併用しつつ積極的に活用してみてください。

howto
1 4