インリード広告とは?他の動画広告との違いについて解説!

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目次

さまざまなマーケティング手法がある中、動画配信サービスの需要の増加により「動画広告」の市場拡大が続いています。動画広告の配信は低予算で商品やサービスのイメージをより詳しく伝えられるため、ビジネスにおいては活用すべきと言えるでしょう。

動画広告の中でも、特にインリード広告はユーザーから受け入れられやすいと言われています。

では、インリード広告とはどういった特徴があるのでしょうか。そこで今回は、インリード広告について詳しく紹介します。また、インリード広告の効果や注意点、活用のポイントなども解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

インリード広告とは

インリード広告とは、WebサイトやSNS上でコンテンツとコンテンツの間に表示される動画広告のことです。

インターネットに表示される広告に対し嫌悪感を抱くユーザーが多いですが、一方で比較的ユーザーに受け入れられやすいとも言われています。

インリード広告はアウトストリーム広告の一種であり、メインコンテンツの中で自然に表示されるため、バナー広告よりも動画に気付いてもらえる可能性が高いのです。

主な配信フォーマット

インリード広告の主な配信フォーマットは動画です。ユーザーが動画を視聴して画面をスクロールし、画面上に動画が表示されたタイミングで自動再生が行われます。

コンテンツの冒頭からユーザーにアピールができるうえ広告の占有面積が広く、視聴率とインタラクション率の高さが特徴です。

初めの数秒でユーザーの目を惹くことが重要なため、冒頭部分をしっかりと見てもらえるストーリー性のある動画広告がおすすめです。

注目されている理由

インリード広告が注目されている理由は動画広告市場の急速な成長に加え、5Gの到来が大きく影響しています。5Gは2時間の映画も数秒でダウンロードできるほどの超高速かつ大容量を実現しているため、従来のように動画の読み込みに時間がかからなくなりました。

そのため、動画を活用したインリード広告もスムーズに画面に表示できるようになったのです。さらに、インリード広告はあからさまな広告ではなく、ユーザーが視聴しているコンテンツ内に溶け込み自然に表示されるため、不快な思いが抱かれにくいのです。

これらから、インリード広告の需要は今後さらに増加すると考えられています。

インリード広告の効果

インリード広告は広告のある場所までスクロールされるとユーザーの意思に関係なく、自動的に動画が表示される点が特徴です。では、これにはどのような効果があるのでしょうか。

インリード広告の3つの効果について解説していきます。

冒頭から魅力を伝えられる

インリード広告により、冒頭から魅力を伝えられることは大きな効果です。広告が画面に表示されたタイミングで動画が再生されるため、すべてのユーザーにコンテンツの冒頭から視聴してもらえます。

また、画像では伝えにくい自社商品やサービスの魅力をユーザーに伝えられる点も挙げられます。動画冒頭で訴求内容がわかりづらい広告ではユーザーに興味を持ってもらえないため、冒頭でいかにインパクトを与えるか、魅力を伝えるかを重要視しながら動画広告を制作しましょう。

最も伝えたい要素を冒頭に持っていき、最初に情報量を多めに伝えることを意識してください。

視認率・インタラクション率が高い

インリード広告は従来の広告と比較すると、視認率やインタラクション率が高いことも効果の一つに挙げられます。インリード広告はWebサイトやSNSのコンテンツに溶け込んでいるためユーザーに動画を見てもらいやすく、さらにユーザーが広告と認識しないまま自然にクリックさせることが可能です。

つまり、インリード広告はコンテンツ広告のバランスが取れている動画広告と言えるでしょう。広告とコンテンツがシームレスに繋がっているため、ユーザーからの反感を買わない優れた広告です。視認率やインタラクション率が高いことから、ブランドの認知度向上や商品・サービスの向上などに効果的です。

デジタル広告の中では好感度が高い

インリード広告はユーザーが楽しんで視聴しているコンテンツとコンテンツの間に差し込まれる形式でユーザーの行動を阻害しにくいことから、他の動画広告で持たれやすい嫌悪感を抱かれにくいです。そのため、デジタル広告の中では好感度が高い点も特徴と言えます。

ユーザーからも邪魔だと感じられにくく不快な印象を与えづらい上、広告らしさを比較的感じさせずユーザーと自然に接触できます。

また、他の記事や図解と被らないため視界を妨げず、嫌な広告であればスクロールをして画面外に持っていけることも、ユーザーからの好感度が高い理由です。

インリード広告の注意点

ビジネスにおいてインリード広告の活用は非常に効果的と考えられています。しかし、インリード広告を作成し活用する上での注意点があるため、これらを踏まえて広告運用をしなければなりません。

ここからはインリード広告における3つの注意点を解説していきます。

動画作成に時間・コストがかかる

まず、動画作成には時間とコストがかかることを把握しておきましょう。インリード広告は動画広告であるため、制作には素材の収集や編集スキルが欠かせません。広告内容に応じて、動画を撮影しなければならない場合もあるでしょう。

冒頭でユーザーの興味を惹き最後まで動画を再生してもらうには、高いクオリティが求められます。企業内で動画作成の経験やノウハウがない場合は、動画制作に関する知識を付けるための時間の確保、もしくはアウトソーシングを検討する場合もあるでしょう。

そうなると予算の幅も大きくなってしまうため、制作費と時間を十分に確保しなければなりません。

音声なしでも分かる内容にする必要がある

インリード広告は基本的に音声がない状態がデフォルトなため、音声オフの状態で動画が再生されます。そのため、音声がなくても伝わりやすい動画にする工夫が必要です。

ユーザーに分かりやすく内容を伝えるためにテロップを多用する、重要なキーワードはフォントを変更する、動きを入れるなどを意識してクリエイティブを作成してください。

インリード広告を活用し成功させている企業は、ナレーションと同じ内容をテロップとして入れているケースが少なくありません。

他の動画広告との違い

インリード広告と似た名称で、ビジネスにもよく活用される他の動画広告は、「インフィード広告」「インストリーム広告」「インバナー広告」などが挙げられます。名称や特性が混同しないよう、インリード広告との違いを理解しておきましょう。

インフィード広告

インフィード広告はニュースサイトやSNSのフィードに表示される広告で、インフリード広告と混同して捉えられやすです。その理由は、インフィード広告はインリード広告の静止画版であると考えられているためです。

基本的には静止画広告の配信に利用され、動画広告を配信した場合の効果としてはインリード広告とほぼ違いはありません。

インフィード広告はWebサイトのページの記事リストやタイムライン上に広告が掲載され、Webサイトの記事やコンテンツと同じような形式で表示されるため、ユーザーにとって広告であると区別しにくいことが特徴です。

インストリーム広告

インストリーム広告はYouTubeなどの動画サイトで、コンテンツ視聴中や動画の前後に再生されます。インリード広告とインストリーム広告はコンテンツの流れに広告を挿入することが共通点ですが、配信先が大きく異なります。

インリード広告の配信先がWebサイトやSNSであることに対し、インストリーム広告は動画サイトです。また、インストリーム広告はインリード広告と違い、音声がデフォルトでオンになっているケースが少なくありません。

インバナー広告

インバナー広告はYahoo!JAPANなどのディスプレイ広告枠に配信される動画広告で、インリード広告との違いは「動画を再生するタイミング」です。インリード広告はページをスクロールして広告が表示された瞬間に動画が再生されますが、インバナー広告はページを開いた瞬間に自動で動画が再生されます。

一般的なWebサイトに表示されるインバナー広告を活用することで、普段動画コンテンツに触れる機会がないユーザーに対しても訴求できる点が特徴です。

また、インバナー広告はWebサイトのページ上部や横にバナー広告を掲載します。そのため、インリード広告と比較するとユーザーが目にする頻度が低くブロックされる可能性も高いことから、広告効果が低下する傾向にあります。

インリード広告を活用する際のポイント

インリード広告を効果的に活用することで、ブランディングを維持しながら広告効果を獲得できます。自然に認知獲得を目指すためには、以下のポイントを重視して広告運用を行ってみてください。

目的・ターゲットを明確にします

インリード広告を活用する際、まずは目的とターゲットを明確にしなければなりません。

まずは、動画広告を用いる目的が「認知」、もしくは「獲得」かを決めましょう。

そうすることで、目的によって適している手法と適していない手法を把握できます。

なお、インリード広告は全体的に「獲得」を目的としている場合に向いているため、獲得を狙った動画配信がおすすめです。広告を出すことが目的ではなく、ユーザーにどのようなアクションを取ってもらいたいかを十分に考え、その目的に合わせて広告を作成しましょう。

また、動画広告を配信する期間や配信頻度も目的に合わせて検討してください。

分かりやすいテキスト・テロップを入れる

インリード広告の初期設定では音声がオフになっているため、分かりやすいテキストとテロップを入れることが大切です。音声がない動画再生をイメージしながら制作し、動画にテキストやテロップを付け、視聴しているユーザーに分かりやすいコンテンツを制作しましょう。

音声の有無に拘らず動画にテキストやテロップを入れることで、ユーザーからの理解をより深められます。簡潔で明確な文章や画像を使い、デザインや配色にも注意しながら制作しましょう。

視覚的に魅力を感じられることで、ユーザーの興味をさらに惹きつけられます。

ユーザーのアクションを明示する

インリード広告では、ユーザーのアクションを明示することが重要です。インリード広告を制作する段階で動画の下部にCTAボタンなどを設置し、ユーザーが商品ページへスムーズに移動できるようにしましょう。

なお、動画再生終了後にCTAリンクが表示されていなければ、商品やサービスに興味を示してもスムーズにその先へ進めません。

動画を見終わったユーザーが、動画内で訴求している商品やサービスに興味を持った状態でさらに深く理解してもらうため、商品やサービスページへの確実なアクション動線を設けましょう。

適切なプラットフォームを選ぶ

インリード広告を配信する上で、適切なプラットフォームを選ぶことは重要です。例えば、Xは10代~40代まで幅広いユーザーが利用していることに対し、Facebookは30代~50代が多くなっています。

どのターゲット層に伝えたい内容かを検討し、適切なプラットフォームを選定してください。また、プラットフォームによって特性や配信手段、効果的な配信方法が異なるため、コンテンツの作り方も配信先のプラットフォームに応じて変化をつけることがおすすめです。

自社のターゲットとなるユーザー層が多く利用しているプラットフォームはどれなのか、十分に調査をしておきましょう。

検証と改善を続ける

インリード広告の成功に重要なポイントは検証と改善であり、動画広告は作成すれば終わりではありません。

どのような動画広告を作成すればターゲット層に対して魅力的に映るかを改善していくことで、広告効果を最大化できます。

そのためには、複数のクリエイティブを試し検証してみることも一つの方法です。動画制作と聞くと高単価という印象を持っている方は少なくありません。一つの動画を作成しただけでも予算が厳しくなってしまい、複数のクリエイティブを制作することが難しいと感じる方もいるでしょう。

しかし、今では多くの動画制作サービスが登場しており、低コストで複数のクリエイティブを作成できます。より良い動画広告を制作するためにも、そういったサービスの活用も検討してみてください。

動画作成の素材集めにアニメーションストックがおすすめ

インリード広告を作成する上での素材集めには、「アニメーションストック」がおすすめです。

アニメーションストックは、低予算と超時短で動画広告が作れる動画素材プラットフォームで、BGMとテキストを付けるだけで誰でも簡単に、かつ手軽に動画広告を作れるサービスを提供しています。ループ系やストーリー系、3DCG系など、様々なジャンルに応じた素材が幅広く用意されており、ニーズに合った素材が提供されているため活用してみてください。

まとめ

この記事では、インリード広告とはなにかを解説しました。インリード広告を活用することで自然な形で商品やサービスをアピールできるだけでなく、動的なクリエイティブでダイナミックなアプローチが可能です。

今後、動画市場が拡大していくに伴い、ますますインリード広告の重要性が上がっていくと予想されます。さまざまな目的で利用できるため、ブランド認知向上や集客手段の一つとして導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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