プレロール広告とは?メリットや制作のポイントを解説!

articles/cb06a7664dd79b2307b8ab7b720ca61a.jpg
目次

近年、動画プラットフォームは大きな盛り上がりを見せており、中でも特に「プレロール広告」への注目度が高まっています。今後動画配信サイトや動画配信サービスは増えていくことが予想されています。

ビジネスにおいてプレロール広告を有効活用することで、よりマーケティングの成果が出やすくなるため、運用のコツはぜひ知っておきたいところです。

そこで今回は、プレロール広告について詳しく解説します。メリットやデメリット、作るポイントについても説明するので、これからプレロール広告を導入しようと思われている方はぜひ参考にしてください。

プレロール広告とは

プレロール広告とは、YouTubeなどの動画サイトに配信される動画広告「インストリーム広告」の一種であり、動画コンテンツが開始される前に挿入される広告です。

動画サイト上で配信される動画広告のほとんどがプレロール広告であり、動画広告全体の8割以上を占めると言われており、現在動画広告の中で主流となっています。

再生されてから一定時間が経過すると、ユーザーが動画をスキップできる機能が付いているプレロール広告も多くなってきており、YouTubeのみの配信となるものの今後もさらに需要と重要性が増していくと考えられています。

プレロール広告の種類

プレロール広告には、ユーザーが動画広告をスキップできる「スキップバブル型インストリーム広告」と、スキップができない「完全視聴型スキップバブル広告」、モバイルユーザー向けの「バンパー広告」の3種類があります。それぞれの特徴を詳しく解説します。

インストリーム広告(スキップバブル型)

スキップバルブ型のインストリーム広告は、ユーザーが一定時間動画広告を視聴すると、スキップできる機能が付いた広告です。動画広告の長さは15~30秒以上で、ユーザーが動画広告を30秒勘視聴した時点、もしくは最後まで視聴完了した場合、ユーザーがタイトルをクリックした場合に課金されます。

ユーザー自身が動画を見るか見ないかを判断できるため、ユーザーに与える不快感が少ないことが特徴です。その反面興味がなければスキップされてしまうため、商品認知拡大などの目的には不向きです。

見込み顧客の獲得や商品の購入促進などを目的として利用することがおすすめです。

インストリーム広告(完全視聴型)

完全視聴型のインストリーム広告は、ユーザーが動画広告をスキップできない広告です。完全視聴型の場合、スキップバルブ型とは異なり動画の長さは15秒以内と短いことが特徴です。

ユーザーが動画広告を最後まで完全に視聴することで課金されます。スキップ機能が付いていないため、ユーザーにとって興味のないコンテンツであった場合は、商品やサービスに対しての不快感を生んでしまうリスクがあります。ブランド認知やリーチ拡大などを目的として利用することがおすすめです。

バンパー広告

バンパー広告は完全視聴型のインストリーム広告と同じく、ユーザーが動画をスキップできない広告です。再生時間は6秒と短く、スマートフォンなどのモバイル向けに特化していることが特徴です。

インプレッション課金であり、1,000回表示するたびに費用が発生する仕組みです。スキップはできないものの6秒間という短さから、それほどの不快感を与えることなく、多くのユーザーに動画を見せることができるため、まさにモバイルユーザーとの相性が良い広告と言えます。

プレロール広告の効果・メリット

動画の「最初」に配信されるプレロール広告であるからこそ、配信することで大きなメリットを得られます。実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。プレロール効果の3つの効果とメリットをご紹介します。

視聴される確率が高い

プレロール広告は、視聴者が見ようとしている動画コンテンツの前に配信されるため、エンドロール広告のような動画の最後に配信される広告よりも視聴させる確立が高いことがメリットのひとつです。

またYouTubeではコンテンツごとに属性の分析が行われるため、ターゲットになるユーザーを絞り込めます。ターゲットごとに最適な動画を配信することで、スキップされる可能性が低くなり、より視聴される確率が向上します。

ターゲティングされたユーザーに広告を配信することで、費用対効果もあり、コンバージョン率も高くなります。

広告が最低でも5秒間は配信される

完全視聴型の動画広告であればすべて、スキップバルブであっても最低5秒間は配信されることも大きなメリットです。「たったの5秒」ではありますが、自社ブランドや商品、サービスを認識してもらうには十分な時間です。

また何度も視聴されることで、単純接触効果により、その対象を少しずつ好きになっていく効果にも期待できます。最低5秒間は必ず広告を流すことができるため、多くの人の目に触れることができ、認知拡大におすすめです。

認知拡大が見込めなければ、そもそもメディアを広めることができないため、プレロール広告を活用する上での大きな魅力です。

コストを削減しやすい

プレロール広告は、動画広告がスキップされた場合は、途中で中断された場合には広告費用が発生しません。この仕組みは、コストを大幅に削減しやすくなっています。

またプレロール広告は、ターゲットを絞った広告出稿を行うため、これらも合わせてコストを削減しやすい広告なのです。

無駄な広告費用を削減し、届けたいターゲットユーザーを選別して広告配信をピンポイントで配信することで、興味のないユーザーに対して無駄な料金が発生することがないため、費用対効果に期待できます。

プレロール広告のデメリット

プレロール広告には多くのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。

プレロール広告を有効活用するにはデメリットに対する理解も必要であるため、デメリットについても詳しく解説します。

配信先のメディアが限定される

プレロール広告は、YouTubeなどの一部の限られた動画サイトのみの活用になるため、配信先のメディアが限定されます。

動画コンテンツの枠外で出稿されるインバナー広告のような多様性がないため、比較するとターゲットが限定されてしまうことがデメリットです。

スキップされる場合も多い

プレロール広告の中のスキップバルブ型インストリーム広告の場合、動画がユーザーに視聴されず、スキップされる場合も多いです。

YouTube動画広告の場合、ユーザーの意識が視聴画面の右下に表示される動画スキップのカウントダウンに向いてしまう傾向にあるため、最初の数秒でユーザーの興味を惹き、ユーザーが視聴したいと思えるようなクリエイティブを作成しなければなりません。

プレロール広告をスキップされず、ユーザーに見てもらうためには、最初の5秒が重要です。

最初の5秒の間にユーザーをいかに惹きつけて興味を持ってもらうか、ということで視聴完了率は大きく変化します。

動画の冒頭でインパクトを与える、ストーリー性を持たせる、そう再生時間を1分以内にするなどの工夫をして、動画広告を制作してください。

広告ブロックされることがある

ユーザーにとって興味がない広告が配信されると、広告ブロックされることがあります。

広告ブロックをされてしまうと、当然のことながら広告が見られることはありません。

ユーザーに広告ブロックをされる要因は、その広告に興味がない、不快感やストレスを与える、ということであるため、適切なターゲティングを行い、ユーザーが広告感を感じない広告制作が重要になります。

動画広告で訴求したい内容を考え、その訴求ポイントをいかに魅力的に、そして自然に伝えるかということを考えましょう。またどれだけ魅力的な動画広告であっても、ユーザーに「しつこい」と思われないような配信頻度を考えることも大切です。

ユーザーの反感を買う可能性がある

プレロール広告を配信することで、ユーザーの反感を買う可能性があることも忘れてはいけません。ユーザーが企業のプレロール広告を視聴することで、不快な気持ちになり、商品やサービスにネガティブなイメージを持つこともあります。

ネガティブなイメージを持たれてしまい、反感を買ってしまうと、アンチコメントや陰湿な問い合わせなどの原因になってしまいます。反感を買ってしまい悪い意味で認知度が上がっても、結果的に企業にネガティブなイメージがついてしまっては逆効果です。

ユーザーが視聴している動画内で何度も同じ広告が流れないよう、強制的に広告を見せすぎないように注意することはもちろんですが、極端な宣伝効果やありえない展開のストーリーに仕立てないように注意してください。

プレロール広告を作るポイント

プレロール広告のメリットとデメリットを理解した上で、実際にプレロール広告を作るポイントを確認しましょう。これらのポイントを抑えてから動画制作に入ることで、より高い広告効果が期待できるため、しっかりポイントを把握しておいてください。

ターゲットを明確にする

プレロール広告を成功させるには、ターゲットを明確にすることが重要です。広告を配信する目的が認知拡大や売上向上であっても、ターゲットの年齢や性別、職業などさまざまな情報を明確にし、設定しなければ、誰にも響かない動画広告になってしまいます。

また興味がないユーザーに対し動画広告を配信しても、成果に繋がる可能性が低く、無駄な費用がかかってしまいます。

広告目的を明確にすることと同じように、ターゲットを明確にし適切なターゲット設定こそ、費用対効果を上げる重要なカギとなるのです。ターゲットを明確にするためには、まずペルソナを決め、ペルソナ設定からより成果が出やすいターゲティング方法を考案していきましょう。

スキップを考慮して作成する

プレロール広告はスキップを考慮して作成することも大切なポイントです。スキップされたとしても、最低でも5秒間はユーザーに視聴されるため、スキップされる可能性を考慮し、最初の5秒間で一番伝えたいことをしっかり詰め込むようにしましょう。

最初の5秒間の冒頭でどのような要素を持ってくるか、どのキャッチコピーで惹きつけるか、アニメーションを用いたほうが良いのか、などいくつかのパターンを用意して繰り返し検証を行い、クリエイティブの質を高めていきましょう。

とにかく最初の5秒間で動画広告を見続けるメリットを伝えることがポイントです。もちろん毎回上手くいくとは限りませんが内容をしっかり訴求できれば、もしスキップされてしまっても効果に繋がる広告配信が可能になります。

分かりやすいテキストを入れる

分かりやすいテキストを入れることも大切なポイントです。動画広告に分かりやすいテキストを入れることで、動画広告を再生していても途中で気が散ったり、音がかき消されたして内容が上手く入らないことを防ぎ、文字で動画の流れを理解できるため、内容がより伝わりやすくなります。

またテキストが分かりやすいことにより、情報量が増えるという事実に加え、より動きのある面白い動画に仕上げることができるのです。分かりやすいテキストを入れ込み、飽きのこない良質な動画広告を制作しましょう。

ユーザーにストレスを感じさせないことを意識する

ユーザーにストレスを感じさせないことを意識して動画を作りましょう。基本的にユーザーは広告に対し「自分と関わりがないもの」というように認識しているため、自社広告はユーザーと関わりがある広告であることを認知させる必要があります。

認知をさせるために、一方的に広告を押し付けてしまっては、ユーザーにストレスを感じさせてしまうため、ユーザーに寄り添い、ターゲットユーザーが求めていることを的確に配信することで、ストレスを無くし、ユーザーにとってプラスになると感じてもらえます。

ユーザーにとって視聴したい動画の前に流れる広告は、ストレスを感じやすい広告であることを忘れてはいけません。

ユーザーのアクションを明示する

プレロール広告により、ユーザーのアクションを明示しましょう。さまざまな広告が溢れている今、ユーザーは興味がない広告には注目をしません。だからこそ興味を持って広告を視聴しているユーザーに対して、アクションを明示することが大切です。

広告として表示された商品やサービスを気に入った場合、次にユーザーがどのような行動を取るべきなのか、ということを分かりやすく伝えることは重要です。広告の冒頭で「お見逃しなく」というメッセージを伝え、クリックできる「今すぐ購入」ボタンを表示するなど工夫しましょう。

動画作成の素材集めにアニメーションストックがおすすめ

プレロール広告を作成する際、素材集めにはアニメーションストックがおすすめです。アニメーションストックは、動画内のキャッチコピーとBGMを挿入するだけで、誰でも簡単に、クオリティの高い動画を作成することができるサービスです。

「5分で作れる」ということが魅力で、豊富に揃っている動画広告テンプレートが制作コストと施策のスピードを格段に加速させます。

さまざまなジャンルの動画広告を作成し、すぐに広告として掲載できることが特徴です。初心者でも簡単に動画を制作できるため、ぜひ活用してみてください。

まとめ

この記事では、プレロール広告について詳しく解説しました。プレロール広告は今、動画広告の主流であり、本文で解説した通りスキップができる形態と完全視聴する形態があります。

それぞれの特徴を十分に理解し、自社に合わせた形態を活用することで、より強い訴求力に期待できます。適切なターゲティングを行い、ユーザーに最適なプレロール広告を配信し、費用対効果を高めましょう。

ぜひこの記事を参考に、ユーザーに購買活動を促す効果的なプレロール広告を制作してください。

howto
1 4