縦型ショート動画とは?特徴や活用するメリット、作り方のポイントを解説!

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目次

動画広告市場の規模が年々向上していく昨今、ビジネスにおける動画コンテンツの活用は非常に重要度の高いWeb施策であると考えられます。特にTikTokをはじめ、InstagramリールやYouTubeショートなどの「縦型ショート動画」は、注目すべき動画コンテンツと言えるでしょう。

そこで今回は、縦型ショート動画とはなにか詳しく解説します。縦型ショート動画の特徴やメリット、種類なども詳しく解説するため、これから活用しようと思われている方は参考にしてください。

縦型ショート動画とは

縦型ショート動画の明確な定義は決まっていませんが、概ね60秒以下の短さでありスマホで視聴されることを前提に縦型にフィットした動画を指します。現在では、TikTokやInstagramのリール、YouTube、LINEなど、さまざまなプラットフォームで採用されています。

縦型ショート動画の特徴

ユーザーが動画を視聴する目的が、娯楽だけでなく情報収集のためにもなっている中、縦型ショート動画の活用には大きなビジネスチャンスがあります。ここからは、縦型ショート動画とはどういったものなのか次の3つの特徴を紹介します。

長くとも60秒ほどの動画である

横型動画よりもスマホ画面を専有できる

ユーザー参加型の仕掛けを行いやすい

長くとも60秒ほどの動画である

縦型ショート動画は、長くても60秒ほどの尺である動画です。現在主要な縦型ショート動画は、YouTubeショート動画(最長60秒)、Instagramリール(最長90秒)、TikTok(最長3分)です。

それぞれのプラットフォームは、徐々に投稿可能な動画の尺が伸びているため、発信できる情報の量も多くなってきています。しかし、動画コンテンツ自体がユーザーにとって魅力的でない場合は見られにくくなるため、無理に最長の時間に合わせず可能な動画の長さの中でユーザーにとって見やすい視聴時間を検討することが大切です。

横型動画よりもスマホ画面を専有できる

横型動画との表示面積を比較すると、縦型動画は約300%大きくなることも特徴のひとつです。横型動画の場合、複数の動画が同時に表示されることがありますが、縦型動画は他の動画を表示させず、スマホ画面を占有できます。

横型の撮影では撮影者が被写体から遠く離れなければ全身を撮影できません。縦型動画はスマホで撮影することが前提であり、縦型の撮影は近くても全身を撮影できます。

ユーザー参加型の仕掛けを行いやすい

縦型動画ショートでも特にTikTokは、ユーザー参加型のプラットフォームでもあります。トレンドの動画を真似して撮影し、その動画を投稿する文化があるため、一度トレンドになるような動画を投稿することで流行を生み出します。

このようにユーザー参加型の仕掛けを行いやすいことも大きな特徴です。縦型ショート動画は、ユーザーにとってもスマホアプリ内で気軽に撮影し編集できるため、参加のハードルが低い点も、参加型キャンペーンを仕掛けやすい要因のひとつです。

縦型動画を活用するメリット

縦型動画広告はビジネスシーンで活用することで、ブランド認知拡大や利益向上を狙うことができます。縦型動画を活用する主なメリットは次の3つです。

スマホを縦のまま見やすい

完全視聴率が高い

フォロワー外のユーザーなど多くの人に見てもらいやすい

スマホを縦のまま見やすい

縦型動画の大きなメリットとして、スマホを縦のまま見やすいことが挙げられます。従来の横型動画の場合、スマホで視聴しようとすると、狭い横幅の中で小さく表示されてしまうため、大きく表示しようとすると一度スマホを横に持ち替えなければなりません。

その点、縦型動画はスマホを持ち替えることなくフルサイズで視聴できるため、よりスマホに最適化された動画といえるでしょう。

完全視聴率が高い

縦型動画は、完全視聴率が高いことも大きなメリットです。現在、インターネットを利用する際のメインデバイスがスマホになりつつあります。

そして縦型動画はそのスマホでの視聴に最適化されていることから、横型動画よりも縦型動画のほうが完全視聴率が高くなると言われています。

さらに、縦型動画の中心であるショート動画は動画自体の尺が短いため、最後までユーザーに見られる可能性が高まることも、大きく影響しています。

フォロワー外のユーザーなど多くの人に見てもらいやすい

縦型ショート動画は、フォロワー外のユーザーなど多くの人に見てもらいやすいこともメリットです。例えばInstagramショート動画の場合、「リールタブ」だけでなく、「発見タブ」や「ハッシュタグ検索」など、投稿の表示箇所が非常に多いことが魅力です。

縦型動画の場合、ユーザーの「新しいものを発見したい」という心理で閲覧される箇所に多く表示されるため、自社アカウントをフォローしていないユーザーにも、投稿を見てもらいやすいのです。

縦型ショート動画に対応するプラットフォームの種類

縦型ショート動画に対応するプラットフォームは、「YouTubeショート」「TikTok」「Instagramリール」の3種類あります。それぞれ特徴が異なるため、ひとつずつ詳しく解説します。

YouTube ショート

YouTubeショートは、YouTube内に新しく追加された縦型ショート動画機能です。YouTubeでは横長の動画が多く投稿されているイメージですが、YouTube内で視聴できる縦型動画であるYouTubeショートを利用するユーザーが増加傾向にあります。

YouTubeプラットフォーム内での視聴であり、多くのユーザーはYouTubeショートのみの視聴を目的としていません。ユーザーはショート動画を含む動画コンテンツを楽しみたいという目的があり、その中で目にとまったショート動画を視聴する、ということが一般的な行動です。

また、YouTubeショートがレコメンドされる場合、縦型動画を含む今までの視聴コンテンツの履歴からレコメンドされることが多い点もYouTubeショートの特徴です。

TikTok

縦型ショート動画を扱うSNSの中で、最も多くダウンロードされているものがTikTokです。TikTokは編集ソフトなどを使わず、スマホで手軽に撮影しアプリ内で編集でき、動画の完成度も非常に高いことが特徴です。

レコメンドエンジンが非常に優れているため、ユーザーの没入感が非常に高く、月間平均視聴時間はYouTubeよりもTikTokのほうが長いともいわれています。主に若年層からの人気が高いものの、現在は40代男性を中心とした働く世代のユーザーも多くなってきています。

TikTokは拡散力が高く、広く認知拡散できる可能性があることが特徴です。また、企業感や広告感の薄い動画を簡単に作成しシェアできるため、企業の広告活用事例も多くなってきています。

Instagram リール

Instagramリールは、最長60秒までの縦型ショート動画を投稿できる機能です。Instagramのストーリー機能の場合は最長15秒の動画を投稿後、24時間経過すると消えてしまうことに対し、Instagramリールはプロフィールのリールタブに残ります。

ストーリー機能では加工にこだわるというよりも、ありのままの日常を投稿する動画が多く、リールはその延長線上として使う場合が多いことが特徴です。

さまざまなテンプレートやエフェクト、楽曲があるため、アプリ内で動画を作成し、編集、投稿までを行うことができます。ユーザーはじっくりと時間をかけてみるよりも、さくさくと色々なリールを視聴します。

リールタブや発見タブなど、さまざまな場所に表示されることも特徴です。

縦型ショート動画のを作る際のポイント

基本は動画素材は縦型であることなので、スマホで作成する場合は縦のまま撮影したものを使用するようにしましょう。縦型ショート動画を作る際のポイントを詳しく解説します。

ボタンや文字と映像が被りすぎないようにする

まず最初のポイントは、ボタンや文字と映像が被りすぎないようにしましょう。それぞれの媒体ごとに、縦型ショート動画の投稿画面でのキャプションの文字やハッシュタグ、いいねやコメントのアクションボタンが表示される位置が決まっています。

これらの文字やボタン部分に、動画内の文字や見せたいカットを被らないように注意してください。事前にそれぞれの媒体ではどのように表示されるのか、どこに文字やボタンを配置するとユーザーの行動を促しやすいのか、などを想定しながら動画を制作するようにしましょう。

分かりやすいテロップを入れる

それが何のためのショート動画なのか、ユーザーに対し分かりやすいテロップを入れることも重要なポイントです。テロップは動画の主要なポイントや重要な情報を強調し、視聴者が内容を理解しやすくする役割があります。

話している内容とテロップが連動していることで、情報の理解度が高まり、視聴者の興味を惹きつけられるため、映像とテロップを上手く活用するとより適切にそして魅力的にユーザーに情報を届けられます。

分かりやすいテロップを作るコツは、コントラストを意識することです。背景との差別化、文字の大きさのメリハリ、色の協調、適切なエッジ、短い文章、動画コンセプトに合ったデザインなどを意識して、テロップを入れてください。

冒頭2秒に重要ポイントを置く

情報発信を目的とした動画制作は、「冒頭2秒」を重点的に意識してください。縦型ショート動画の成功の鍵は、冒頭2秒が握っていると言っても過言ではありません。

ユーザーがスマホの画面をスクロールする速度は、わずか1.7秒と言われています。特にスマホネイティブな若者であれば、その動画を「見るか」「見ないか」をすぐに判断してしまうため、いかに冒頭2秒で興味を惹きつけ、スクロールの指を止めてもらえるか、ということが重要です。

動画をスワイプされないよう、冒頭2秒でユーザーの心をつかみ、最後まで見てもらうための工夫が必要です。冒頭にキャッチーなフレーズを入れる、最もインパクトのある動画を差し込む、見出し内容に文字を入れて見せるなどを行ってみましょう。

音楽やテンポが良い動画にする

ユーザーの動画視聴離脱に繋がる要因は「同じシーンや画角の動画が続く」「間が長い」「音楽とカットの切り替えがマッチしていない」などです。このような事態が起きないためにも、音楽やテンポが良い動画にすることを意識してください。

冒頭2秒でユーザーの心を掴むことができても、テンポが悪かったり伝えたい内容が分からない場合はユーザーに飽きられてしまいます。

18歳から26歳のZ世代と呼ばれる世代は、倍速で動画を視聴するケースが多く、若い世代はテンポが良い動画やスピード感が速い動画に慣れ親しんでいることから、これからもショート動画制作において重要視すべきポイントであるといえるでしょう。

テンポが良い動画は視聴維持率を格段にあげることができるため、多くのユーザーに最後まで見てもらいやすくなります。縦型ショート動画を最後まで見てもらうためにも、伝えたいメッセージが明確で、テンポの良い内容にまとめることが重要です。

SNSのトレンドを意識する

SNSのトレンドを意識して制作することも大切です。たとえば音楽ひとつをとっても、トレンドの楽曲を意識することでユーザーに発見されやすくなり、視聴回数も伸びやすくなります。

Instagramリールの場合、運営しているアカウントが指定する実績を達成すると、トロフィーマークが増えるという仕組みが採用されています。「アチーブメント数」の項目に、「トレンドスポッター」というトレンドの音源などを早く使うと獲得できる実績などがあり、公式にトレンドの音源使用が推奨されていることがわかります。

音楽はショート動画でも重要な要素と考えられているため、SNSのトレンドを意識した音楽をBGMにするなど工夫しましょう。

動画制作のプロなどに頼る

縦型ショート動画は、どの媒体であっても制作コストが少なく、制作のハードルも低いことが魅力です。しかし、質や量を追求して制作する場合は、自社内での制作が難しくなってしまうケースがあるでしょう。

このように自社内での制作が難しい場合は、動画制作のプロに頼ることもひとつのポイントです。自社にリソースがない場合も効果的で、他の業務に注力しながらも縦型ショート動画の投稿を継続することができます。

動画制作を外注する場合は、外注先の得意領域を把握し、PDCAが回るか、費用感に合うか、ということを重視して選びましょう。

動画作成の素材集めにアニメーションストックがおすすめ

縦型ショート動画の製作の素材集めには、「アニメーションストック」がおすすめです。

アニメーションストックは、BGMとテキストを付けるだけで、初心者でも簡単にWeb動画広告を作ることができます。

低予算でありながらも、幅広いジャンルに応じた素材が用意されており、見ている人を飽きさせない動画を制作できるため、ぜひ活用してみてください。

まとめ

この記事では、縦型ショート動画について詳しく解説しました。縦型ショート動画は、スマホユーザーに対し非常に効果的にアプローチをすることができます。

動画時間が短くスマホのみで撮影や編集、投稿までを完結できるため、これから動画配信を始めたいという方にとっては押さえておきたい動画ジャンルです。

企業の参入も年々増加しており、チャンスが多い動画市場といえるため、ぜひこの記事を参考に、縦型ショート動画を作成してみてください。

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