動画広告の制作費はどれくらい?相場の違いについても解説!

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目次

動画広告を制作する場合、事前に制作費を知っておかなければなりません。動画広告制作費は動画の内容によって大きく変わり、動画広告自体は数万円から制作することができますが、企業によっては数百万円をかけて作る場合があります。

費用と質は比例しやすいため、いかに費用を抑えながらも良い動画広告を制作することができるか、ということが重要なポイントです。そこで今回は、動画広告の制作費について詳しく解説します。

これから動画広告を制作しようと思われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

動画広告の制作費は目的によって大きく異なる

動画広告は静止画ではなく、動画を使った広告のことであり、静止画の制作よりも費用がかかってしまいます。動画広告の制作費は、目的や用途によって大きく異なります。

動画を制作するには企画と制作、編集の3つの工程があり、それぞれ必要費用が異なってくるため、動画広告の制作費は一律ではありません。

また、制作費用は動画広告の内容次第になるため、企画から編集までの工程ごとに費用を計算しなければなりません。

動画広告の制作費が決まる要素

動画広告の制作費が決まる要素は、「動画の長さ」「素材の種類」「編集の品質・制作の工数」「制作のおおまかな流れ」「使用するスタジオなどの規模」の4つです。

この4つの要素について、1つずつ詳しく解説します。

動画の長さ

動画の尺が長ければ長いほど、制作期間が伸びてしまうため人件費がかかります。その結果制作費が高くなってしまうのです。

制作費を最小限に抑えるためには、まず最初にどこに動画を掲載するのかということを十分に検討し、動画の長さを決めてください。

動画制作費用を抑えることが目的ではありますが、動画の尺が長ければ視聴者が飽きてしまうため、飽きられない動画、見やすい動画を重視するという点でも動画はコンパクトにまとめましょう。


素材の種類

素材の種類によっても、制作費は大きく変わります。

たとえば、実写にて動画を制作する場合、動画の工程が必要であるため、キャストやフォトグラファー、スタジオ、撮影機材などの費用が必要になるため制作費が高額になる傾向があります。

そしてアニメーションで動画を制作する場合は、動画の工程が不要であるため、制作費を抑えることができます。

実写での動画制作においては、キャストを自社内のスタッフから選定したり、社内撮影で行うなどの工夫で費用を抑えることができるため、どのような動画広告を制作したいのか、動画広告の内容に合わせて素材の種類を選定してください。

編集の品質・制作の工数

編集の品質や制作の工数も、費用が決まる重要な要素です。

かける費用によって、編集が可能な範囲やグレードが変わり、高い費用をかけるほどクオリティが高い動画編集をすることができます。

たとえばアニメーションの場合、絵コンテやナレーションの有無、オリジナルキャラクターの使用可否、編集後の修正可否、修正可能回数などは、料金プランによって異なります。

プランによって編集範囲の幅が異なるため、自社が動画にどのような編集を加えたいか、ということを十分に検討し、希望の編集が叶えられる料金プランを選定してください。

もし依頼せずに個人で動画制作を行う場合は、専用の動画編集ソフトが必要です。動画編集ソフトには有料のものと無料のものがあり、無料のものでは編集できる範囲が限られてしまうことを覚えておきましょう。

制作の大まかな流れ

動画制作の大まかな流れは、動画制作の依頼、そしてコンテやシナリオ作成を含む企画、動画撮影、もしくは素材制作、編集、音入れ、納品です。

ひとつひとつの段階で、動画制作会社からの提案と自社の希望を擦り合わせ、フィードバックを繰り返しながら動画制作を進めていきます。

アニメーション動画に関しても。撮影段階がイラスト作成に変わるだけで、大まかな流れは同じです。動画制作を依頼する場合は、この流れと共に制作に関するスケジュールも把握しておきましょう。

使用するスタジオなどの規模

使用するスタジオなどの規模も、動画制作費に大きく影響します。もし実写での動画制作を行う場合、撮影にはスタジオやキャストなども必要で、アピールしたい規模に応じて動画規模も拡大します。

たとえば企業ブランドイメージを作るため、有名なモデルなどを器用した場合、もしくは大規模なスタジオで撮影すると、動画制作費も高額になります。

またキャストを起用する場合、人数が多ければ多いほど人件費も必要になるため、人件費を抑えるには社内スタッフに協力を依頼するなどの工夫が必要です。

まずは自社内で予算を確定させてから、その予算内で可能な規模で制作をしてください。

動画広告の制作費の相場

動画広告を制作する場合、費用の相場を知っておきましょう。動画の演出や質にこだわればこだわるほど費用が高額になっていくため、動画制作の依頼企業は実績や評判などから選定することがおすすめです。

採用動画の場合

企業の採用動画を制作する場合の予算は、50~200万円が必要です。アニメーションと実写のどちらも使われることがあり、予算の考え方としては、スタッフが勤務する様子を中心として撮影した動画であれば、制作費用を抑えやすいです。

企業イメージを大々的に宣伝することを中心として撮影した動画や、認知度向上のため有名人を起用した動画であれば費用が高額になるでしょう。

採用動画に関しては、実際に勤務しているスタッフの意見や働いている風景などが求められるため、プロに出演を依頼するよりも自社内のスタッフの出演が適しています。

ただし人気俳優などの起用は費用が高額にはなりますが、視聴者が興味を持ちやすくなるというメリットもあります。

会社紹介の動画の場合

企業の会社紹介の動画を制作する場合の予算は、10~200万円が必要です。会社理念や形の無いサービスなどの場合は、実写でイメージしにくいことがあるため、アニメーションを使用することで視聴者に情報を伝えやすくなります。

予算の考え方としては、実際に勤務しているスタッフへの取材や社内風景などが中心の動画であれば費用を抑えやすく、会社のコンセプトの紹介が中心である動画になると高額になる傾向があります。

画像素材のみで制作する場合や、実写にてスタッフに撮影を依頼することでは10万円前後で制作することができ、会社の雰囲気を伝えることができますが、プロの演者や質の高い必要機材によっては200万円近くと高額になります。

アニメーションを使用する場合には、ナレーションやテロップを用いてできるだけ多くの情報を伝える工夫をしてください。

商品やサービスの紹介動画の場合

商品やサービスの紹介動画を制作する場合の予算は、10~100万円です。文字だけでは商品やサービスの魅力を伝えにくいのですが、動画であればその特徴を効果的に伝えることができるでしょう。

予算の考え方としては、商品やサービスがメインのため、広告画像のスライドショーなどの動画であればプロの演者を起用せずに費用を抑えることができ、平均費用は10~50万円です。

プロの演者が出演したり、コラボ動画などを制作すると200万以上が必要になる場合もありますが、動画によりブランディングをすることが可能です。

アニメーションが用いられることもありますが、実際の商品はリアルで伝えるほうがおすすめです。


TVCMの場合

TVCMの動画を制作する場合の予算は、100~500万円以上です。

予算の考え方としては、100万円に近い予算で制作する場合、制作企業が保有している素材にナレーションやBGMを入れて編集したものや、実写で演者が出演する場合であっても屋内や背景が合成できるレンタルスタジオで撮影されたものです。

500万円に近い高額な予算で制作する場合は、アニメーションの事例は非常に少なく、ほとんどが実写です。

質の高い動画が重視されるため、オリジナルBGMや大人数のエキストラ、外でのロケーションなど撮影にこだわって制作されます。

また、費用の公正はタレントの出演料で左右されるため、有名タレントを起用すれば1000万円を超える場合があります。

動画広告の制作費の予算感

実際に動画広告の制作費の予算感を見てみましょう。動画広告制作が初めての場合は、ぜひこれらを参考に自社に合った予算を検討してください。

10万円以内

10万円以内の予算での動画広告制作の場合、お試し感覚で手軽に制作することができます。約15秒ほどの短い動画を制作するため、YouTubeやSNS広告としても使用することができるため、動画制作初心者向けの予算感です。

オリジナリティを意識した動画制作を行いましょう。

10万円~50万円

10万円~50万円の予算での動画広告制作の場合、企画や構成、絵コンテの作成などのすべてを制作会社に依頼することができ、比較的本格的な動画広告が完成します。

社内で動画制作に充てる人員や時間がない場合におすすめです。1分以上のハイクオリティな動画広告に仕上がります。

50万円以上

50万円以上の予算での動画広告制作の場合、完全オリジナルの動画広告が制作できます。

オリジナルのイラストや企業キャラクターなどを用い、企業ブランドのイメージ向上にも期待することができるでしょう。2分以上の動画ができるため、ナレーションなども活用し、伝えたい情報を分かりやすく伝えましょう。

制作費用を抑えるポイント

動画広告の制作費用を抑えるポイントをお教えします。できるだけ費用を抑えるためにも、ぜひこれらのポイントを参考に、できることを実施してください。

撮影がないアニメーション動画を作成する

アニメーション動画の作成は実写の動画とは違い、人件費や機材費などが不要であるため、制作費用を抑えることができます。撮影がないアニメーション動画は、制作会社によっては10万円程で作成することができます。

制作会社によってアニメーションの表現方法が異なるため、自社の表現方法と合う会社選びが重要です。またアニメーション動画は実写動画よりも短いため、急いで動画を制作したいという方にもおすすめです。

シナリオなど内製できるものを探す

動画制作において、シナリオなど社内で内製できる工程を探してみましょう。自社内で内製可能な工程を見つけ、実施することで制作費用を抑えることができます。

シナリオだけでなく、動画の構成や社内インタビューなどを自社内で行い、動画撮影や編集のみを制作会社に委託するという方法もあります。内製する場合と外注する場合の費用を比較することも、費用を抑えるには非常に重要です。

外注する場合は、外注費を複数社比較検討することもおすすめです。制作会社によって費用が異なるため、動画の質が同じでも安く抑えられる場合があります。

素材を購入した方が安い場合も

外注ではなく内製で素材を作る方法であっても、その人件費と比較すると素材を購入したほうが安い場合があることも忘れてはいけません。

内製であれば必ずしも安く抑えることができるとは限らないため、素材の使用の検討の際には販売価格も確認しておくことが大切です。外部委託、自社制作、購入価格の3つを確認して比較検討してください。

動画広告の制作費のよくある質問

動画広告のCPMはどれくらいですか?

CPMとは「Cost Per Mille」の頭文字を取った略称で、広告が画面に表示された回数であるインプレッションが1,000件ごとに課金される単価のことです。動画広告のCPMの単価相場は10~500円程度と言われています。

広告表示ごとの課金のことであり、再生回数ではなく表示回数です。算出方法は「広告の出稿費÷表示回数×1,000」です。たとえば、広告出稿費が100万円で結果が100万回表示された場合、CPMは1,000円です。

動画広告の単価はどれくらいですか?

動画広告の単価の相場は、クリック課金は10円~1,000円、インプレッション課金は200円~600円、視聴課金は3円~150円です。動画広告の課金方式は上記3つのいずれかの方式となるため、参考にしてください。

単価の相場はあくまで目安であり、どのような目的でマーケティングを行うかによって課金方式が異なり、広告プラットフォームや出稿ジャンル、競合の状況などによって金額は変動します。出稿前には必ず確認しましょう。

まとめ

この記事では、動画広告の制作費について詳しく解説しました。動画広告の制作費は、動画の種類や尺の長さ、編集のグレード、キャストやスタジオの規模によって大きく異なります。

制作方法によっては10万円ほどの手頃な価格で制作できるものもありますが、200万円近く必要になるものもあります。できるだけ費用を抑えたい、動画広告制作の流れを掴みたいという場合は、アニメーション動画からの制作がおすすめです。

制作会社に依頼する場合は、「求める質」と「費用」が重要です。事前に自社の用途や予算、希望を明確にし、複数社を比較検討しながら自社と相性が良い制作会社を見つけてください。

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