Facebook動画広告の作り方とは?主な配信場所や活用するメリットも解説!

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目次

Facebookは世界最大級のSNSであり、その中のさまざまなスペースに広告を配信できます。ユーザー数が多いだけでなくInstagramなどのアプリにも広告動画が配信されることから高い効果が期待できるでしょう。

そこで今回はFacebook動画広告の作り方について解説します。主な配信場所や活用するメリットにも触れるため、ぜひ参考にしてみてください。

Facebook動画広告とは

Facebook動画広告とは、Facebookが提供する広告サービスの1つです。Facebookは世界最大級のSNSでありユーザー数が非常に多く、実名登録を求めるなど1アカウントのデータ量も多いことが特徴です。

Facebook動画広告は、そのFacebookのさまざまなデータを活用しているため、広告として高い効果が期待できるでしょう。また、動画は静止画よりも情報量が多いことから、視聴者に対して効率良く情報を伝えられます。

Facebook動画広告の配信場所

Facebook動画広告は配信場所が多いことも大きな特徴であり、主な配信場所は次の通りです。

  • Facebookニュースフィード
  • Facebook動画フィード
  • Facebookの右側広告枠
  • Facebookストーリーズ
  • Facebookインストリーム動画
  • Facebookの検索結果

Facebookニュースフィード

Facebookのニュースフィードとは、一般的なSNSのタイムラインのことです。通常の投稿と一緒に動画広告が流れていることから、PR感が強くなく自然に広告・宣伝を行えます。

Facebook動画フィード

Facebookのニュースフィードで動画をクリックすることで、その動画がフィード内に表示されます。この動画フィード内には他に視聴できる動画が表示され、広告も配信されます。

Facebookの右側広告枠

パソコンでFacebookを開くとスマートフォンよりも表示画面が広くなり、右側にスペースができます。この右側の広告枠にも動画広告が配信されます。

Facebookストーリーズ

ニュースフィードの上部には24時間で投稿内容が消える「ストーリーズ」があり、ここにも動画広告が配信されます。

Facebookインストリーム動画

Facebookインストリーム動画とは、記事内の動画を再生している最中や動画再生の前後に流れる動画で、広告も配信されています。

Facebookの検索結果 

スマートフォン限定でユーザーが気になる内容を検索した結果の画面に動画広告が配信されます。このとき、ユーザーが検索したキーワードに適した投稿が表示されます。

Facebook動画広告を活用するメリット

Facebook動画広告を活用する主なメリットは次の通りです。

  • 実名登録のためターゲティングの精度が高い
  • タイムラインで自動再生される
  • 広告予算を設定できる
  • Facebook以外のツールにも配信できる

実名登録のためターゲティングの精度が高い

Facebookは実名登録を求めるSNSであることからターゲティングの精度が高く、効果的な動画広告の配信が可能です。Facebookの動画広告でターゲティングできるユーザーの属性情報には、年齢・性別・地域・興味関心などがあり、行動データから広告のオーディエンス設定が可能です。

タイムラインで自動再生される

Facebookの動画広告はニュースフィードに表示されると、ユーザーの操作なく自動的に再生されます。つまり、ユーザーが主体的にアクションしなくとも動画を見てもらうことができるため、伝えたい内容が自然と目に入りやすいのです。

ただし、初期設定では音声がオフになっているため、多くのユーザーには無音の状態で動画広告が再生されることになります。そのため、動画のBGMを凝ったとしても自動再生では効果がないため注意が必要です。

広告予算を設定できる

Facebookでは動画広告ごとに予算を設定できます。設定できる予算は「通常予算」と「1日の予算」のいずれかであり、目的や使える費用に応じて細かく設定できる点もメリットです。

さらに、広告単位で「予算最適化」機能をオンにすると、広告ごとに自分で予算をセットしなくとも、効果の高い広告に対して予算が最適配分される仕組みもあります。

ただし、1日の予算設定をするだけでは掲載期間が制限できません。そのまま広告が出稿され続けるため、掲載期間を制限したいときは通常予算も設定する必要があります。他にもターゲティングの幅が広すぎると1日の最小予算の金額が高くなる傾向がある点も注意が必要です。

Facebook以外のツールにも配信できる

Facebookの動画広告では次の場所にも広告が配信されます。

  • Instagram
  • Messenger
  • Audience Network

Instagram

InstagramはFacebookが運営しているサービスでもあり、Instagram内の次の場所に動画広告が配信されます。

  • Instagramフィード
  • Instagram発見タブ
  • Instagramストーリーズ
  • IGTV動画

Instagramのフィードは一般的なSNSのタイムラインです。フォローしているユーザーや広告(動画や写真)が表示されるスペースであり、ここに動画広告が配信されます。

Instagram発見タブとは、Instagramの画面下にある「虫眼鏡のアイコン」です。基本的にユーザーが興味・関心にあるものを検索するときに使うもので、その内容に適した広告が通常の投稿と一緒に表示されます。

Instagramストーリーズはアイコンをタップすると再生される投稿動画で、24時間立つと消えます。Instagramアプリ画面の上部に表示されており、Facebookストーリーズと同じ仕組みです。

IGTV動画は「Instagramの動画共有機能」です。投稿できる動画の再生時間はアカウントのフォロワー数によって変化し、通常は15分間以内ですがフォロワーが1万人以上になると最大60分の動画投稿が可能です。ここにも動画広告が配信されます。

Messenger

MessengerはFacebookユーザー同士がリアルタイムにメッセージをやり取りできるアプリで、次の場所にFacebook動画広告が配信されます。

  • Messenger受信箱
  • Messengerストーリーズ
  • Messenger広告メッセージ

Messenger受信箱はメッセージの受信スペースであり、受信箱のスレッドの間に動画広告が配信されます。MessengerストーリーズはFacebookやInstagramのストーリーズと同じく、24時間立つと表示されなくなります。受信箱に流れるストーリーズとストーリーズの間が動画広告の配信スペースです。

Messenger広告メッセージは、過去にアプリ内でやりとりしたユーザーに対してクーポンなどを配信できる広告です。他の広告配信と異なり、興味があるユーザーと直接コミュニケーションを図れるため宣伝効率が高い傾向にあります。

Audience Network

Audience Networkは、Facebookが提携しているスマートフォンアプリに広告を配信できる仕組みです。この中で広告を配信できるものは「ネイティブ広告」と「Audience Network動画リワード」です。

ネイティブは通常の投稿と同様の形で配信される広告であり、広告感が少なく自然な配信方法であるため、違和感なく広告を受け入れてもらいやすいです。他にも、バナー広告やインタースティシャル広告があり、ユーザーが閲覧しているときにポップアップとして広告が表示されます。

「Audience Network動画リワード」は動画視聴することでメリットを得られる広告のことです。例えば、ゲームのアイテム・特典の獲得といったものが多いです。これらは、動画を最後まで再生しないと得られないため、最後まで必ず見てもらえる点が特徴です。

Facebook動画広告の作り方

Facebook動画広告を作る手順は次の通りです。

  1. アカウントの設定
  2. 広告マネージャーで「キャンペーン作成」
  3. 「クリエイティブ」から動画を追加
  4. 入稿フォーマットの設定
  5. 動画アップ・審査
  6. 支払い・配信スタート

アカウントの設定

Facebook動画広告を使用するには、アカウントの登録と設定が必須です。まずはFacebook「個人アカウント」を登録し、「Facebookページ」を作成しましょう。その後、「Facebook business suite(Facebookビジネスマネージャ)」を設定することで広告を配信できます。

その後、「広告アカウント」を設定し、広告マネージャから「広告キャンペーン」を作成することで動画広告を登録できます。

広告マネージャーで「キャンペーン作成」

Facebook動画広告(広告キャンペーン)は、「広告マネージャー」で全て作成・管理・運用が行えます。広告マネージャーは「Facebook business suite」のメニューバーから「広告」を選び、「広告マネージャー」にある「+作成」をクリックし、キャンペーンを作成します。このとき表示される選択肢からキャンペーンの目的を選びましょう。

「クリエイティブ」から動画を追加

キャンペーン目的を洗濯した後は、「広告セット名」「予算と掲載期間」「ターゲット(カスタムオーディエンスなど)」を設定します。次に、広告として配信したい動画の設定をします。広告動画がある場合は「クリエイティブ」で動画を追加できます。

広告動画がない場合は「広告設定」をクリックすると、スライドショーの作成が可能です。

入稿フォーマットの設定

入稿フォーマットは配信場所によって異なるため注意してください。配信する広告を選択した後は、まず「入稿フォーマット(画面サイズ)」のチェックしてください。実際に、動画編集が終わったあと、「フォーマットが合わなかった」という失敗はよくあります。

編集の修正などの余計な手間を減らせるよう、事前に入稿フォーマットの確認を必ずしましょう。サムネイル設定後、動画を入稿したら「アスペクト比の調整」を実行します。

動画アップ・審査

動画をアップすると審査が行われます。画像・動画・テキスト・ターゲット層・広告のリンク先など、さまざまな項目が審査され、Facebookのポリシーに広告が適しているかを確認されます。審査時間は長い場合で約24時間です。

支払い・配信スタート

審査を通過したら広告費用を支払います。支払い方法は、クレジットカード(クレジット機能付きのデビットカード)・PayPay・銀行振込の3種類から選べます。法人ユーザーは請求書対応も可能であるため、自社に合った支払い方法を選択しましょう。

Facebook動画広告の費用相場

Facebook動画広告の費用相場は次の課金方法によって異なります。

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • ThruPay

クリック課金

広告がクリックされたことで生じる費用が「クリック課金」です。広告が表示されても、クリックされない限り費用は発生しません。費用単価は1クリックごとで価格は常に変動しますが、1クリックごとの費用目安は100∼200円ほどです。

インプレッション課金

インプレッション課金は、広告が表示されるごとに発生する課金方法です。単位は広告表示1000回ごとであり、1000回の平均費用は100∼500円です。クリック課金と同じく価格は常に変動します。

ThruPay

ThruPayは動画が15秒再生されるごとに発生する課金方法です。15秒以内の短い動画は、すべて視聴するごとに課金されます。15秒以上の広告再生・15秒未満の動画は視聴完了するごとに100∼200円ほどが発生します。

動画広告を作る際のポイント・効果的な活用方法

動画広告を作る際の主なポイント・効果的な活用方法は次の通りです。

  • 適切な動画サイズにする
  • ターゲット層を明確化する
  • 最適な配信スペースを選ぶ
  • 動画の広告デザインを工夫する
  • 冒頭3秒ほどで惹きつけられる内容にする
  • 視聴者が見やすい長さにする
  • スマートフォンで視聴される前提で考える

ターゲット層を明確化する

まずは動画広告のターゲットとして、自社のサービス・商品を欲しているユーザー層を明確にしましょう。ターゲットに対して正確に情報配信できれば広告効果は高まるでしょう。特にFacebookの動画広告は細かくターゲティングできるため、ユーザーを明確化することで効率良く宣伝できます。

最適な配信スペースを選ぶ

ターゲットを明確にした後は、最適な配信スペースを選びます。広告の配信場所は広告の目的に合わせて使い分けると効果的です。

例えば、自社ブランドの認知度を高めたい場合は、視聴者が多いフィードが適しています。自社が広告で得たい効果を明確にすることで、最適な配信スペースを選びやすくなります。

適切な動画サイズにする

配信スペースごとに広告動画のフォーマットが異なります。そのため、ターゲットと配信スペースを先に決めることで、動画を作りやすくなるでしょう。また、動画のサイズによって視聴者への見え方も異なるため注意してください。

動画の広告デザインを工夫する

動画は映像が動き音声が流れることから、テキストのみの広告と比較すると注目を集めやすいです。しかし、たくさん流れている動画のうちのひとつとして認識されると、ユーザーに視聴してもらえない可能性があるため注意しましょう。

より多くの人に見てもらうためにも、インパクトがあり目を引く内容にすることが重要です。

冒頭3秒ほどで惹きつけられる内容にする

動画が再生されたからといって全員が最後まで視聴するわけではありません。冒頭で興味を持たれなければすぐに離脱してしまうでしょう。そのため、再生開始から3秒ほどにインパクトがある内容を持ってくる必要があります。

視聴者が見やすい長さにする

Facebook動画広告は最大240分の動画を配信できますが全てを見る人は少ないでしょう。そのため、長すぎる動画広告では伝えたい内容が再生される前に離脱する可能性があります。動画の目的や配信スペースによって異なりますが、一般的には15秒程度の長さが良いとされています。

スマートフォンで視聴される前提で考える

Facebookはパソコンよりもスマートフォンで見られることが多いので、動画広告を作る際は、スマートフォンで視聴されることを前提にしましょう。例えば、細かい文字を入れると小さい画面では視認できない可能性があります。

他にも、スマートフォンでは縦画面になっているため、横長の動画では縮小表示になり見にくくなります。

動画作成の素材集めにアニメーションストックがおすすめ

Facebook動画広告を作成する際、素材を用意する必要がある場合はアニメーションストックの利用がおすすめです。アニメーションストックを活用することにより「アニメなら作れるありふれない動画広告」を制作できます。

また、動画広告のテンプレートを用いることで、動画内のキャッチコピーとBGMを挿入するだけで、簡単に動画広告を作成できます。制作コストを抑え、配信までのスピードを加速できることが魅力的なポイントです。

素材の購入のみでも利用できるため、ぜひ検討してみてください。

まとめ

この記事では、Facebook動画広告の作り方について解説しました。FacebookはタイムラインだけでなくInstagramやMessengerなどにも広告を配信でき、細かくターゲティングした上でリーチできるため、高い効果が期待できます。

しかし、配信場所によってフォーマットなどが異なるため、まずは目的を明確にし適切な動画を作成する必要があります。効率良く動画を作りたい場合はアニメーションのテンプレートが豊富な「アニメーションストック」の利用も有効でしょう。






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