Google動画広告の作り方とは?成功させるポイントを解説!

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目次
Web動画広告の中でも特に代表的ともいえる媒体の「Google動画広告」。Google動画広告は、Webサイトの広告枠に表示できるディスプレイ広告を200万以上配信可能と言われており、配信できるシーンが非常に多いことが特徴です。

そこで今回は、Google動画広告とはなにか、作り方や成功させるポイントを詳しく解説します。今後Google動画広告をビジネスに活用したい人は、ぜひ参考にしてみてください。


Google動画広告のメリット

Google動画広告のメリットについて説明します。大きく3つのメリットが考えられるため、詳細を十分に理解することで有効活用しやすくなるでしょう。

幅広いサイトに広告配信が可能

まず最初のメリットは、幅広いサイトに広告配信が可能であることです。Googleは大手が運営するWebサイトから個人が運営するブログまでのすべてを含め、200万以上のWebサイトと連携しており、これらすべてのサイトやアプリに広告配信できます。

広範囲に対して広告を配信できるため、自分たちの商品やサービスに関連したWebサイトに広告配信を検討した際にも、問題なく配信面を確保できます。

コンテンツに適したターゲティングが可能

Google動画広告は、コンテンツに適したターゲティングが可能であることも大きなメリットです。オーディエンスとコンテンツからターゲティングが可能で、オーディエンス配信の特徴は、一度Webサイトに訪れたユーザーに対し、再度広告を配信するリマーケティング配信が可能です。

人や性別、住んでいる地域などユーザー属性で絞り込んだ配信や、そのユーザーがどのようなものに興味を持っているのかなどの情報を元にターゲティングするため、自社商品やサービスをどのようなユーザーに届けたいかを分かっている場合や、既に自社商品やサービスに興味を持っているユーザーにリマーケティングを行いたい場合におすすめです。

コンテンツ配信は、人ではなくWebサイトのコンテンツを指定して広告を配信する方法です。たとえば、美容系のWebサイトに広告配信を行う際には美容コンテンツを指定すると、それに関連したWebサイトに広告を配信できます。

コンテンツの指定だけでなく、特定のURLを入力しそのページにのみ配信するなどの狭い範囲のターゲティングも可能であるため、商品やサービスに関連した配信面に広告を配信したい場合におすすめです。

潜在顧客にリーチできる

Google動画広告は、潜在顧客にリーチすることもできます。Googleでのディスプレイ広告は、非常に多くのWebサイトに配信できるため、自社商品やサービスの潜在層に対してもアプローチできるでしょう。

まだ課題に気付いていない潜在顧客にリーチすることで、販路開拓に繋がりやすいです。

Google動画広告フォーマットの種類

Google動画広告フォーマットの種類を解説します。Google動画広告には目的に合わせた6つのフォーマットがあるため、目的に沿ったフォーマット選びも非常に重要です。それぞれの特徴を紹介します。

スキップ可能なインストリーム広告

スキップ可能なインストリーム広告は、YouTubeやディスプレイネットワークのWebサイト、ゲーム、アプリなどのメディアで配信される動画の前後や途中に表示されたり、YouTube以外のWebサイトに埋め込まれたYouTube動画にも配信されます。

再生開始から5秒が経過すると、ユーザーは広告をスキップできるようになります。ユーザーが動画をスキップできるため、請求対象は視聴回数のみです。動画の長さの上限はありませんが、3分未満が推奨されています。

スキップ不可のインストリーム広告

スキップ不可のインストリーム広告は、メッセージ全体をユーザーに伝えるということが目的であるため、ユーザーは広告をスキップできません。動画の長さは15秒以下であり、広告内容をすべて視聴してもらえることが特徴で、表示回数に応じて料金が発生します。

インフィード動画広告

インフィード動画広告は、情報収集や検索の段階で関心の高いユーザーに対し広告を表示できることが特徴です。ユーザーが動画コンテンツを見つけるための、YouTubeホームフィードやYouTube検索などの場所に配信され、動画をアピールします。

ブランド認知の向上と、商品やサービスの比較検討を目標とします。

バンパー広告

バンパー広告は長さが6秒以下の動画であり、シンプルで印象的なメッセージを幅広いユーザーに届ける広告です。動画広告をスキップできないため、ブランド認知度を高めたい場合に有効な広告です。

短くて覚えやすいメッセージで多くの視聴者にリーチでき、表示回数に応じて料金が発生します。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、Googleが連携しているWebサイトに表示されます。YouTube以外にも表示されるため、より多くの顧客にリーチでき認知度の向上に期待できます。

モバイルとタブレットのみでの表示であるため、動画をタップして再生する操作が可能です。長さの上限は無く、2秒以上視聴された場合に料金が発生するため、比較的リーズナブルな費用で動画のリーチを拡大することを目的としています。

マストヘッド広告

マストヘッド広告は、他の広告と利用方法が異なります。異なる点は、マストヘッド広告はYouTubeのホーム画面最上段に掲載されること、そして予約型の広告であることです。上記の点から、すべてのデバイスでサービスのリーチを行うことが可能になるため、大幅なリーチ拡大や認知度向上に期待できます。

YouTubeアプリ、もしくはYouTubeホームフィールドの上部で音声無しで自動再生され、動画の時間に制約がありません。予約ベースでのみの利用であるため、インプレッション単価制で課金されることも覚えておきましょう。

Google動画広告の作り方・配信方法

Google動画広告の作り方と配信方法について詳しく説明します。手順を覚え、参考にしてください。

動画を準備する

まずは、動画を準備しましょう。どのようなユーザーにアプローチしたいのか、どのフォーマットが適しているのか、ということを考え、自社の目的に合った動画を制作します。また、動画を作る際は「最初の5秒間」に集中してください。

視聴者の立場になって考えてみると、興味があるコンテンツを早く見たいという気持ちがあるため、広告はスキップしたいと思うでしょう。スキップ可能な広告は、5秒地点でスキップボタンが表示され、そこがユーザーの離脱ポイントになります。

つまり、5秒地点以前にユーザーの興味関心を惹き、自分事化を促進し、商品認知を促すことが重要なのです。最初の5秒間では、ユーザーの問題提起、悩みやニーズの明記、商品名や企業名を明記するべきでしょう。

その一方で、30秒地点や視聴完了地点などの課金のタイミングに、興味がないユーザーの離脱を促すことで、無駄な課金を防ぐこともできます。動画冒頭にはユーザーが興味を持つ内容を盛り込み、記憶に残るように企業名やブランド名、商品やサービスに関連した画像などを取り入れ、動画を準備してください。

広告を入稿する

動画の準備が完了すれば、さっそく広告を入稿していきます。広告の入稿には、4つのステップが重要ですので下記の手順に沿って入稿作業を進めてください。

Google広告にログイン

まずはGoogle広告にログインをしてください。Googleアカウントを用いてログインを進めていきましょう。

キャンペーンの作成

ログインが完了すれば、キャンペーンの作成を行います。キャンペーンの作成は、管理画面左上にある青いキャンペーン追加ボタンを押し、新しいキャンペーンを作成します。

販売促進、見込み顧客の獲得、Webサイトのトラフィック、ブランド認知度とリーチ、商品やブランドの比較検討、目標を設定せずにキャンペーンを作成する、という選択肢があるため、広告キャンペーンの目標に合わせ、適切な目標オプションを選択しましょう。任意の目標を設定し、キャンペーンタイプを選択します。

その後、キャンペーンの基本設定を行いましょう。動画を選択し、キャンペーンの名前や予算、開始日や広告配信地域などの詳細設定を進め、キャンペーンを作成します。

広告グループの作成

次にキャンペーン内の広告グループの作成へと進みます。広告グループはターゲティングや入札方法などを設定する範囲です。グループの種類や名前を選定し、ターゲティングを設定していきましょう。

ターゲティングを設定することで、ユーザー属性は配信する人の年齢や性別、興味や習慣、検索している情報などを指定でき、コンテンツでは特定のWebサイトや指定したキーワードの関連サイトなどへ広告配信を設定できます。

うまくターゲティングをすることで、広告の無駄打ちがなくなり成果に繋がりやすくなります。

動画広告の作成

最後に動画広告の作成を行います。完成した動画URLなどを追加し、広告を作成すると配信に移ることができます。動画ファイルをアップロードし、必要な設定を行いましょう。

アップロードした動画は広告審査が行われ、審査に通過するとGoogle上に広告が配信されます。広告審査には数日かかってしまうため、スケジュールを設定する際には考慮を忘れないでください。

Google側の審査を受ける

動画広告作成における、Google側の審査について説明します。Google動画広告の規定として、ファイル形式、動画の長さ、ファイルサイズ、解像度、音声が細かく定められています。

ファイル形式はMP4やMOVなどの一般的な動画フォーマットの使用、動画の長さはインストリーム広告では最大でも15秒、バンパー広告では最大6秒、動画ファイルサイズは1GB以下の制限、推奨される解像度は最低でも720p、音声はインストリーム広告ではオーディオトラックを含めることが推奨、アウトストリーム広告ではミュート再生などが定められています。

審査に通過しなければ、動画広告を配信することができないため、これらに注意して動画を制作してください。

Google動画広告の入稿規定

せっかく素材を用意したのに、入稿規定外だったということのないよう、事前にGoogle動画広告の入稿規定を押さえましょう。スキップ可能なインストリーム広告は、動画の長さ12秒~3分で、解像度は16:9~9:16に収まるサイズです。

スキップ不可のインストリーム広告は、動画の長さ6~15秒で、解像度は16:9~9:16に収まるサイズです。バンパー広告は、動画の長さ6秒以下で、解像度は16:9~9:16に収まるサイズです。

アウトストリーム広告は、動画の長さ6~15秒で、解像度は16:9~9:16に収まるサイズです。マストヘッド広告は、マストヘッドの種類や表示方法、アセットなどが複雑になっているためGoogle公式ヘルプページにて確認して下さい。

Google動画広告を成功させるポイント

Google動画広告のメリットやフォーマット、入稿規定を理解し、実際にはどのような動画広告を制作すれば良いのでしょうか。初心者の方でのGoogle動画広告運用を成功させる3つのポイントをご紹介します。

目的を明確にする

まずはGoogle動画広告の目的を明確にすることが最重要ポイントです。動画広告を配信するにあたって、何を目的として配信するのかということを明確にしましょう。

自社の目的に合ったフォーマットを選び、自社のターゲットとなるユーザーはどの層なのか、どのターゲットユーザーにアプローチをしたいのか、ということを考えましょう。

目的を明確にしその目的を意識した動画制作を行うことで、時間と費用両方のコストを抑えながら、迅速にPDCAを回していくことが可能です。そしてその目的を達成することを前提としたフォーマット選びが重要です。

たとえば長い尺の動画を制作し、視聴者に自社商品やサービスに対する理解を促したい場合は、スキップ可能なインストリーム広告でなく、スキップ不可のフォーマットを選ぶべきでしょう。自社の目的に沿ったフォーマット選びが、まず第一の成功のポイントです。

ターゲットに適した内容にする

Google動画広告を成功させるには、ターゲットに適した広告内容を意識しましょう。認知拡大のため、動画広告を多くの人に見てもらいたいとしても、自社の動画広告をみてもらいたい人物設定を行うことが重要です。

ターゲットユーザーの性別や年齢、職業などのさまざまな情報を設定し、ペルソナを明確にします。そしてそのターゲットに適した内容の広告を制作しましょう。

ターゲットはどのようなことに悩みや課題を持っているのか、どのようなことを知りたいと思っているのか、それらを自社商品やサービスでどのように解決できるのか、ということを明確にアピールしなければなりません。

ターゲットに適した内容ではない広告は、興味がない人に動画広告を見せているだけと同じになってしまうため、成果に繋がる可能性が低く、無駄な費用もかかってしまいます。動画広告においては適切なターゲット設定と、ターゲットに適した内容の広告であることが、費用対効果を上げる重要なポイントになるのです。

配信後の調整も重要

動画広告の効果を最大化するためには、広告配信後の調整も重要です。広告を配信することでさまざまなデータを取得できるため、これらのデータをもとにどの広告がよく反応を得られているのか、どのユーザー層が反応しているのかということを分析していきましょう。

訴求ポイントが分かりにくくないか、インパクトがあるか、設定したターゲットがずれていないか、導線が最適化されているか、ということを確認し、調整しながら進めていきましょう。

少しずつクリエイティブや設定を変化させながら、どのような動画広告であれば効果が得られるのかということを見極めることも重要です。また、どれだけ高いクオリティの動画広告であっても、同じ動画広告ばかりを配信していると、ユーザーが飽きてしまい、「またこの動画広告か」と不快感を感じてしまうことがあります。

同じ訴求ポイントであっても、撮影方法や演出方法を少しずつ変えて、新鮮な動画広告と認識してもらうための工夫を忘れてはいけません。

Google動画広告の素材なら「アニメーションストック」

Google動画広告の素材なら、アニメーションストックがおすすめです。アニメーションストックは、「アニメなら作れるありふれない動画広告」を制作できます。

動画広告のテンプレートを用いることで、動画内のキャッチコピーとBGMを挿入するだけで、簡単に動画広告を制作ができます。制作コストを抑え、施策スピードを加速させることが魅力的なポイントです。素材の購入のみでも利用できるため、ぜひ検討してみてください。

まとめ

この記事では、Google動画広告とはなにか、作り方や成功させるポイントを詳しく解説しました。Googleは短期間での認知拡大や購買促進、差別化などさまざまな目的を達成させることができる強力なツールで、世界最大級の広告であるからこそ、インターネットユーザーに広くリーチすることができます。

ニーズに沿ったユーザー層に確実にアプローチし、売上を向上させるためにもぜひこの記事を参考に、Google動画広告を有効活用してください。

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