LINE動画広告の作り方とは?配信を成功させるポイントも紹介

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目次

現在、日本の人口の半数以上が日常的にLINEを使用していると言われており、LINEは生活のインフラの一部と言っても過言ではないほど生活に自然に溶け込んでいます。

ユーザー数の多さから絶大なリーチ力が武器となるため、広告媒体としてもLINE広告は多くの企業から支持されており、中でもLINE動画広告が注目を集めています。

そこで今回は、LINE動画広告の概要や作り方について詳しく解説します。これからLINE動画広告を活用しようと思われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

LINE動画広告とは

LINE動画広告とは、圧倒的なリーチ数を誇るLINEから配信できる広告で、静止画と動画の2種類から出稿できます。

2016年6月に開始された比較的新しいサービスで、既に他のSNSで動画広告を配信していたとしても、LINEのリーチ力を活用することで、より幅広い層にアプローチできるようになります。

また、LINE独自のデータベースを活用することで、性別や年齢、職業などさまざまなユーザーを幅広くターゲティングできることも大きな利点です。

LINE動画広告の種類

LINE動画広告の種類は大きく分けて次の3つです。

  • 静止画クリエイティブ
  • 動画クリエイティブ
  • Talk Head View

LINE動画広告をより有効活用するためにも、それぞれの特性を知っておきましょう。

静止画クリエイティブ

静止画クリエイティブは、制作費が安く、多彩なクリエイティブを簡単に作れるため、手頃に始めたい場合や複数のクリエイティブを制作したい場合におすすめです。商品やターゲティングをしたい相手に応じて、さまざまなクリエイティブを制作できます。

この広告では、特に最初のユーザーの目に留まる1枚目と2枚目が重要です。小さな配信面でも続きが見たくなるような内容や、ユーザー目線の訴求内容になっていることで、スワイプやクリックなどのアクションを期待できるでしょう。

動画クリエイティブ

動画クリエイティブは、音や映像を組み合わせて広告を配信できます。視覚と聴覚に訴えられるため、豊富な情報を伝えられ、ユーザーの注目を集めやすいでしょう。

ブランド認知度や購買意欲の向上が期待できますが、制作コストが高くなり、制作に多くの時間を費やさなければならない傾向があります。

静止画クリエイティブと比較すると、デザインの表現の幅が広く、動画クリエイティブならではのストーリー性を表現することで、ユーザーの気持ちを段階的に盛り上げられます。

Talk Head View

Talk Head Viewは、LINEのトークヘッド最上部を占領して配信できる広告です。LINEのトークリストは、日常的に非常によく利用されるからこそ、最上部への広告出稿は、広告主にとっても好条件の広告掲載場所と言えるでしょう。

実際に、LINEのトークリスト最上部は必ず目に留まる場所と言っても過言ではありません。Talk Head Viewはその場所に、広告掲載する日付、ターゲットとなる性別を指定して広告を配信する予約型のメニューであり、4つの広告配信メニューが用意されているため、自社の予算に合わせた活用をしてください。

LINE動画広告のメリット

LINE動画広告の主なメリットは次の通りです。

  • 掲載面が多く注目を集めやすい
  • デザインや表現の幅が広げられる
  • 多くの情報を届けられる
  • 複数のターゲティングが可能

LINE動画広告の活用によりビジネスチャンスを掴むことに繋がる、メリットを十分に理解しておきましょう。

掲載面が多く注目を集めやすい

LINE動画の最大のメリットは、掲載面が多く注目を集めやすいことです。LINE動画広告は、静止画広告よりも大きい枠で表示される可能性が高いため、よりユーザーに届きやすくなり、クリエイティブの幅が広がります。

We広告全般において動画は注目を集めやすいことが特徴であるからこそ、有効活用することで効率よく集客に繋げることができます。

デザインや表現の幅が広げられる

LINE動画広告は、デザインや表現の幅が広げられることもメリットの1つです。静止画の場合はテキストの量に制限があり、クリエイティブが制約されているのですが、動画広告はテキストのエリアや量の制限がないため、表現の幅が広いです。

自由にデザインし表現することができるため、自社のターゲットにより届きやすい広告を作成できるでしょう。

多くの情報を届けられる

動画広告は、伝えられる情報量が多いことも大きなメリットです。多くの情報を届けることができるため、商品やサービスをより具体的に解説でき、「このような商品を使ってみたい」「こんなサービスを受けてみたい」などの意思決定を促すことができます。

そのためLINE動画広告を効果的に活用し、ユーザーに購買行動を起こしやすくしましょう。

複数のターゲティングが可能

LINE動画広告は複数のターゲティングが可能です。基本的なものとしては「LINEデモグラフィック配信」「オーディエンス配信」「類似配信」の3種類です。

LINEデモグラフィック配信は、年齢や性別、地域、興味関心ごとにそれぞれターゲットを設定し、広告を配信する手法です。

オーディエンス配信は、LINEデモグラフィック配信と同様、ターゲティング設定の1つであり、Webサイトへの訪問者やアプリのアクションデータなどを駆使し、LINEユーザーの中から既存顧客を見つけ、そこに対し広告配信をする手法です。

類似配信はコンバージョンしたユーザーやアップロードした顧客情報を元に、類似したユーザーを探し出し、広告を配信する手法です。それぞれ特性と活用方法が異なるため、自社の広告配信の目的に合ったターゲティングを行いましょう。

LINE動画広告を利用する際の注意点

LINE動画広告を含むそれぞれの広告媒体には、定められたポリシーやガイドラインがあります。広告を配信する際は、配信内容がポリシーやガイドラインに違反していないか、ということが審査されるため、それらにに則った動画制作が重要です。

LINE動画広告を利用する際の注意点を解説するので、十分に確認してください。

広告掲載の可否基準を満たす必要がある

まずは広告掲載の可否基準を満たす必要があります。広告を掲載するためには、広告アカウント、クリエイティブ、広告の審査があり、これらが1つでもポリシーやガイドライン違反と判断された場合には、その違反内容を修正しない限り、広告を配信することができません。

広告アカウント情報に謝った情報を入力したり、広告主の情報が不明確である場合、商材やサービス自体が配信叶であっても、表現の仕方が違反している場合、広告に設定した情報が謝っている場合などは、可否基準を満たさない場合が多いです。

事前にポリシーやガイドラインに抵触する箇所がないか、十分に確認しておきましょう。

掲載に注意が必要な商材がある

LINE動画広告は、法的リスクの回避やユーザー利益の保護の観点から、注意しなければならない取り扱い商材があります。

掲載不可である代表的な商材は次の通りです。

  • 宗教関連
  • ギャンブル関連
  • アダルト関連
  • 出会い系、マッチングサイト
  • 連鎖販売取引
  • たばこ、電子タバコ
  • 武器全般、毒物劇物
  • 未承認医薬品、医療機器
  • ネット関連ビジネス
  • チケット転売
  • その他不適合と判断された業種、業態、商品、サービス

そして掲載に注意が必要な代表的な商材は、「通販サイト」「古物商」「アルコール飲料」「コンタクトレンズ」「公営ギャンブル」です。注意が必要な商材に関しては広告掲載は可能であるものの、定められた文言の気合や忌避事項などがあるため、十分に確認して下さい。

LINE広告の課金方法

LINE動画広告は、「クリック課金タイプ」と「インプレッション課金タイプ」の2つの課金方法が採用されています。

どちらもクレジットカード払いに対応しているため、面倒な手続きなしで広告を出稿できることが嬉しいポイントです。それぞれの課金方法を解説します。

クリック課金タイプ

クリック課金タイプは、ユーザーが実際に広告をクリックすると費用が発生する仕組みです。広告が表示されただけでは料金は発生しないため、物販に繋げたい場合や顧客リストを集めたい場合など、具体的なアクションが欲しい場合におすすめの方法です。

クリック数に応じて広告費がかかるため、費用対効果を明確に把握することができます。

インプレッション課金タイプ

インプレッション課金タイプは、指定したインプレッションにかかる費用の平均を算出し、最終的なインプレッション数に応じて掲載費用が課金される形式です。

LINE動画広告では、ユーザーの画面上に堂が湧くが完全に表示された場合のみ料金が発生する仕組みで、動画が1000回表示された金額や指定した秒数への到達率で課金額が決まります。

スマホの画面上での動画枠が100%表示された状態が、1インプレッションであり、99%以下ではインプレッションにカウントされません。動画の再生時間ではなく、動画枠での100%表示がLINE動画広告の特徴でもあります。

LINE動画広告のフォーマット

LINE動画広告を配信することが出来るフォーマットは、「Card」「Square」「Vertical」の3種類です。フォーマットのサイズは次の通りです。

  • Card:16:9
  • Square:1:1
  • Vertical:9:16

動画のファイルは、mp4とMOVに対応しています。また、Cardは横長に表示されるのですが、LINE動画広告は、縦長画面のスマートフォンで表示されるため、SquareとVerticalは表示面積が広くなり、ユーザーからの視認性が向上し、自然と広告を見てもらえる可能性が高まります。

LINE動画広告の作り方

LINE動画広告の作り方について説明します。LINE動画広告は、申し込みから広告配信、支払い手続きなどをすべてオンラインで完結するため、作り方を知っておくといつでも広告の配信設定をすることができます。

広告アカウントの作成

まずLINE動画広告を作るため、LINEビジネスIDを作成し、広告アカウントを作成します。

広告を配信したい商品やサービス別に、企業や公式サイトのURLなどの基本情報を登録します。

広告アカウントは商品やサービス別に、それぞれ作成しなければならず、広告アカウントへ入力した商品と実際に配信する広告の商品が異なる場合は、審査が通らない可能性があるため注意が必要です。

広告タグの発行・設置

広告アカウントを作成すれば、次に広告タグを発行し、設置します。まずLINE広告アカウントから、トラッキング画面を開き、LINE Tagの利用を開始するをクリックし、LINE Tagを発行します。

「ベースコード」「カスタムイベントコード」「コンバージョンコード」の3種類が取得可能になるため、必要に応じて設置してください。

クリエイティブ作成

広告タグを発行し、設置が完了すれば次にクリエイティブを作成します。クリエイティブ作成のポイントは、モバイル向けを意識して作成することです。LINEユーザーの多くはスマートフォンでクリエイティブを視聴するため、動画広告を成果に結びつけるためにも重要なポイントです。

また、配信面によって動画のアスペクト比が制限される場合があるため、利用したい配信面に合わせてクリエイティブを作成するようにしましょう。

そして、「価格を訴求する広告」「使用感を訴求する広告」などに作り分け、どの訴求軸がターゲット層に響くのか、ということを検証することも大切です。ユーザーに「冒頭3秒勘」で印象付けることを意識して作成してください。

配信設定

クリエイティブを作成できれば、配信設定へと進みます。「キャンペーンを作成する」「広告グループを作成する」「広告を作成する」と進みます。

キャンペーンの目的、基本情報やターゲット設定、最適化と配信、予算設定、そして広告フォーマットを洗濯すると、配信設定が完了です。

現在LINE動画広告は、AIの発達により日々広告効果の最適化が進んでいるため、多くのユーザーが広告の自動入札を利用しています。もし特別な理由がない場合には、この自動入札の利用がおすすめです。

広告審査後、配信開始

ここまでが完了すれば、LINEの審査を待ちます。広告審査に通過するといよいよ広告配信が開始します。

LINE広告は、「広告アカウント」と「クリエイティブ」の2つの審査があります。案件によって審査の期間は異なりますが、広告アカウントの審査は約5営業日、クリエイティブの審査は約3営業日です。この期間を目安に余裕を持って入稿しましょう。

LINE動画広告を成功させるポイント

LINE動画広告に取り組む企業が多くなる中だからこそ、成功させるポイントを押さえ、確実に広告施策を成功させることが大切です。LINE動画広告を成功させるポイントを紹介するので、意識してみてください。

目的を明確にする

LINE動画広告を成功させるためには、目的を明確にすることが大切です。動画広告を配信する目的と、ターゲットとするユーザーを明確にしなければ、動画広告の成功には繋がりません。

LINE動画広告によってどのような目的を達成したいのか、どのようなターゲットに動画をみてもらいたいのか、ということを明確にすることで、より適切な動画を制作することができます。

ターゲットに適した配信方法を選ぶ

配信方法も、動画広告の成功には欠かせない要素です。自社商品やサービスのターゲット層から逆算し、ターゲットユーザーに適した配信方法を選びましょう。ターゲットに適した配信方法で行うことで、費用対効果も高まります。

スマートフォンで視聴されることを意識する

LINEは、スマートフォンから利用されることが多いため、スマートフォンで視聴されることを意識して動画広告を制作しなければなりません。スマートフォンで広告を視聴したとき、デザインやレイアウトが崩れてしまわないよう、スマートフォンでの最適化を意識してください。

動画の冒頭部分に注力する

LINE動画広告を成功させるためには、動画の冒頭5秒でユーザーの興味を引くことが大切です。動画広告を制作する際、動画の冒用部分に注力してください。

Web上の動画広告は、ユーザーにとって興味がないものであればすぐにスキップされてしまいます。どれだけ良い内容の動画広告を制作したとしても、動画を視聴してもらわなければ効果がでることはありません。

動画開始後5秒以内に、いかにインパクトのあるオープニングを作ることができるか、ということに注力しましょう。

アクションを促す導線を作る

リーチや視聴を重視した動画広告はもちろん重要ですが。アクションを促す導線を作ることも大切です。動画広告を見たユーザーに、次の行動を提示するフレーズや見出し、終了画面、サイトリンクなどを別に用意し、購入や申し込みへと促しましょう。

動画作成の素材集めにアニメーションストックがおすすめ

動画作成には、「アニメーションストック」の活用がおすすめです。アニメーションストックは、BGMとテキストを付けるだけで、Web動画広告が簡単に作ることができるサービスです。

低予算、そして超時短で作ることができる動画素材プラットフォームであるため、素材集めの際に活躍するでしょう。

まとめ

この記事では、LINE動画広告の作り方について詳しく解説しました。LINE動画広告は、Web広告の中でも特に注目を集めているものであり、非常に多くのユーザーにリーチができ、メリットが多い媒体です。

LINE動画広告を含め、今後Web広告での動画広告比率はさらに増加することが考えられているため、LINE動画広告で広告出稿を検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

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