リワード広告とは?活用するメリット・デメリットや広告効果を高めるポイントなどを紹介!

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目次

Web広告は年々市場が拡大しており、なくてはならないマーケティングチャネルとなっています。そして、Web広告のフォーマットのなかで有効なマネタイズ手法と言われているものが「リワード広告」です。

特に、ゲームアプリでは約90%がリワード広告を利用しているため、アプリ運営者や企業のアプリ広告者にとって最適な広告と言われています。

そこで今回は、リワード広告とは何かを解説したうえで、活用するメリットやデメリット、さらには効果を高めるポイントなどにも触れていくので、ぜひ参考にしてください。

リワード広告とは

リワード広告とは成果型報酬型広告であるアフィリエイト広告の一つです。自然な流れでユーザーにアプリのインストールを促すことができるため、企業でアプリを運用する場合はおすすめの広告です。ここからは、リワード広告の4つの特徴を紹介します。

ユーザーに対して報酬が与えられる広告

リワード広告は、あらかじめ設定したコンバージョンを達成したユーザーに対して報酬が与えられます。ユーザーがアプリ内のリンクをクリックする、あるいはリンク先で商品を購入するなどのアクションを行うことで報酬を得られる仕組みです。なお、報酬は現金ではなくサイトやアプリ内で使用できるアイテムやポイントになります。

実際の買い物に使用できるポイントに変換できる場合もある点も特徴の一つです。また、ユーザー自身がリワード広告を見るか見ないかを選べる立場であるため、コンバージョンを達成しやすいです。

アプリゲームなどに多い

リワード広告はイベントやミッションをクリアしたユーザーに報酬を付与するため、アプリゲームなどに多いことが特徴です。実際の報酬例として、戦闘ゲームにおけるライフの回数、パズルゲームにおけるプレイ回数の増加、マンガアプリにおける先読み可能、ツールアプリにおける制限がかかっている機能の一時的開放などが挙げられます。

実際に、アプリをインストールしてもらえたとしても目的が定まらなければ、ユーザーはつまらないと感じ離脱に繋がってしまいます。そのような事態に陥らないために、リワード広告によって報酬を用意して、「このアプリを利用してみませんか」と提案するのです。

アフィリエイト広告との違い

リワード広告と同様に報酬を得るタイプの広告に、「アフィリエイト広告」があります。アフィリエイト広告は、アフィリエイト事業者であるASPの仲介によってサイトに掲載される広告です。アフィリエイト広告と同様、広告に課せられている一定の条件を達成することで報酬が得られるため、リワード広告はアフィリエイト広告の一つと言えます。

しかし、それぞれの大きな違いとして、リワード広告はユーザーも報酬を得られるのに対し、アフィリエイト広告は広告を経由して商品やサービスが購入されても、購入者であるユーザーに報酬が発生しない点が挙げられます。

ブースト広告との違い

「ブースト広告」もリワード広告と同様、報酬を得るタイプの広告であり、短期間でアプリの認知度を高めることを目的としています。大量のリワード広告を使った広告手段がブースト広告であるため、これらは全く別のものではなく、アフィリエイト広告の一つがリワード広告、リワード広告の一つがブースト広告という関係性です。

なお、ブースト広告を活用することで多くのユーザーの目に留まりやすくなり、急激なアプリ認知拡大に繋がります。

また、話題性や注目度も高められるため、アプリのランキングを急速に加速させる効果も期待できます。

さらに、報酬度が高い場合はインストール数が増えるため、コンバージョン率が向上する可能性もあるのです。

ただし、不正にランキング上位を行う行為はペナルティを受ける場合があるため、注意しなければなりません。

リワード広告のメリット

リワード広告には他のWeb広告にはない大きなメリットがあります。ここからは、アプリ運用にリワード広告を活用する4つのメリットについて紹介します。

インストール数が増えると認知度が高まる

リワード広告によりアプリのインストール数が増えると、広告内でアピールした商品やアプリ自体の認知度が高まります。短時間の動画であるものの最後まで視聴することで報酬に繋がるため、ほとんどの人が途中で視聴をやめることはありません。そのため、商品やサービスを存分にアピールできます。

また、報酬を得る条件がアプリのインストールだけでなく一定時間のプレイが必要である場合、ユーザーに実際に使用してもらうことで実体験を与えることができます。つまり、使用している人が多ければ注目度が高まり、さらに人を呼び込めるのです。

最後まで動画が再生されやすい

リワード広告はユーザー自身が報酬を手に入れるために選んだ広告です。そのため、ユーザーが商品やサービスに対してネガティブなイメージを持ちにくく、最後まで動画が再生されやすい点はメリットに挙げられます。

アプリ使用中に勝手に流れる広告に対して不快に感じることがあっても、報酬を手に入れるという目的があるため抵抗なく動画を視聴できるのです。 

なお、最後まで動画が再生されることで商品やサービスの内容が伝わりやすく、実際に利用してみたいと感じてもらえる機会を与えられるためコンバージョンの向上に繋がります。

ユーザーのアクションを促しやすい

リワード広告によって得られる報酬はアプリ内で使用できるアイテムやポイントである場合が多いため、ユーザーは実際にお金を払っていないものの課金体験ができます。それにより、本来課金することに抵抗があるユーザーにもアクションを促しやすいです。

このような疑似体験を提供することで、実際そのアプリを利用することでどのようなサービスを受けられるのか、かつその便利さを感じられます。

また、ユーザーのアクションを促せることができれば、課金率を向上させる効果も期待できます。

掲載の手法が幅広い

リワード広告は他の広告よりも掲載の手法が幅広い点もメリットです。ゲームアプリ内の広告を視聴しなければアイテムやポイントを得るために必要な報酬が得られない場合、ユーザーは広告を観ることが苦にならないでしょう。

また、アプリを円滑に進めるために必要な条件を報酬に設定すれば、よりリワード広告の実用性をユーザーに感じさせることができます。

リワード広告のデメリット

リワード広告には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。アプリを効果的に運用し成功させるためにも、きちんと理解しておきましょう。

動画制作にコストがかかる

リワード広告は主に動画を用いた広告なので、他のWeb広告よりも制作にコストがかかる点がデメリットです。また、ユーザーを惹きつけるためにはクオリティが高い動画が求められるため、動画制作に対する十分な経験とノウハウを持った人材を確保しなければなりません。

そして、従来のバナー広告やテキスト広告よりも高い技術力が求められ、訴求力が高い動画でなければ費用対効果を得られません。そのため、自社にとってリワード広告が必要である理由や意識を明確にし、制作に取り組む必要があります。

アプリの評価が下がりやすい

リワード広告のブースト広告は、ユーザーが何度も同じ広告を目にする傾向にあります。これはマーケティング手法の一つであり、初めは興味がない情報でも何度も目にすることで次第に興味を示し、最終的には好意を持つという効果を狙っています。

しかし、報酬目的とは言っても同じ動画を何度も見せられるとユーザーに嫌悪感を抱かせてしまう可能性があるため注意が必要です。仮に嫌悪感を抱かれてしまうと、アプリの低評価やアプリブロックなどに繋がりかねません。

アクティブユーザーを獲得しにくい

リワード広告のブースト広告はアプリユーザーを短期間で獲得できるため、ランキング上位表示を狙うことができます。しかし、報酬目的のユーザーが多いため一定期間が過ぎるとアプリの使用率が下がってしまう傾向にあり、アクティブユーザーを獲得しにくいです。

また、報酬を得たユーザーはアプリの使用頻度が低くなり、マイナスイメージを持ったまま適当な評価をされる場合があります。その結果、評価が下がってしまう可能性があり、さらにアクティブユーザーを確保しにくくなってしまう恐れがあると認識しておきましょう。

リワード広告の効果を高めるポイント

アプリ運用を行う際にリワード広告を活用する場合、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。リワード広告の効果をさらに高めるため、広告制作時は次に挙げるポイントを押さえておきましょう。

広告デザインをこだわる

リワード広告の効果を高めるためには、広告デザインを意識してください。広告デザインは分かりやすいものであるか、ターゲットユーザーの好みとマッチしているかというポイントを意識して取り組みましょう。

また、第三者の視点も非常に重要です。第三者から見てその広告の内容は分かりやすいものであるか、何を訴求しているものなのか、明確なメッセージがあるか、画質は綺麗かという点も意識しなければいけません。特に、画質が悪い場合は伝えたい情報が伝わりにくくなるため注意してください。

さらに、動画内で使用しているキャラクターは視聴者が親しみやすいものか、使用している色の刺激は強くないかという点にも配慮し、統一性のあるデザインに仕上げることもユーザー理解を深める要素です。

表示される位置・タイミングを最適化する

リワード広告は表示される位置やタイミングを最適化することも大切なポイントです。アプリ内のユーザートラフィックが高い位置、もしくはユーザーエクスペリエンスにとって重要な位置に適切なタイミングで設置しましょう。

たとえば、ゲームアプリ内であればユーザーが訪れる最初のページであれば目に留まりやすいです。

そして、必要なアイテムが欲しい時、ライフポイントを失ってもゲームを継続したい場合など、ユーザーにとって効果的な報酬を与えるタイミングでリワード広告を配信することも効果的です。

どの場面でどのように広告を配置するかによってリワード広告の効果が変わるため、表示される位置とタイミングを最適化することでユーザー利益に直結しアクセス数の向上が期待できます。

メッセージ性・特定を分かりやすいものにする

リワード広告はメッセージ性や特典を分かりやすいものにしましょう。広告の視聴と引き換えに特典を獲得できることは、ユーザーにとって大きなメリットです。

これから発生する価値交換について分かりやすく明確に伝える必要があるため、クリック部分の文字を少なくして簡潔で分かりやすい作りを意識しましょう。

また、アプリ内でゲームをプレイしているなかでユーザーに継続して行う選択を迫るアクションを表示している場合、「10秒動画を視聴すれば報酬がある、継続できる」などのメッセージをつけることで、より広告視聴を促せます。

ターゲットに沿ったデザインにする

配信したいターゲットのニーズや好みに合わせたデザインにすることで、ユーザーがアクションを起こしやすくなります。

ターゲットに沿ったデザインは収益にも大きく影響するため、ターゲットの好みを分析し、それを踏まえて統一感をもたせたデザインにしましょう。

アニメーションストックが利用し効率化を図ろう

リワード広告を制作する際、素材集めには「アニメーションストック」がおすすめです。アニメーションストックは合同会社hooopsが提供している動画広告制作サービスで、動画内のキャッチコピーとBGMを挿入するだけで「5分で作れる」動画広告テンプレートが提供されています。

制作コストと施策スピードを加速させ、すぐにWeb広告として掲載できる点が特徴です。これからリワード広告の制作に取り掛かる人は、ぜひ活用してみてください。

まとめ

この記事では、リワード広告とは何か、そして活用するメリットやデメリット、さらには効果を高めるポイントなどを解説しました。

リワード広告はユーザーに報酬を与える代わりに、企業が紹介したい商品やサービスに関する動画広告を最後まで視聴することを条件としています。

費用対効果が高いため、メリットやデメリットを踏まえたうえでリワード広告を活用する目的を明確にし、より効果を高める対策を考案してください。

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