動画アクションキャンペーンとは?入稿規定や制作のポイントを紹介!

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目次

デジタル広告の中でも、最近は特に動画広告への注目度が高まっています。スマートフォンの普及によりメディア環境が変化していること、5G回線の登場による通信テクノロジーの進化、生活者の動画リテラシーの向上などにより、動画広告が増加傾向にあります。

数ある動画広告の中でも、YouTube動画などのユーザーに対して広告キャンペーンを行う「動画アクションキャンペーン」も注目されています。

動画アクションキャンペーンの配信する主な目的はコンバージョンの獲得であり、ダイレクトレスポンス効果が期待しやすいです。

そこで今回は、動画アクションキャンペーンとは何かについて詳しく解説します。動画アクションキャンペーンのメリットや入稿規定、クリエイティブのポイントなどについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

動画アクションキャンペーンとは

動画アクションキャンペーンとは、費用を抑えながらもコンバージョン獲得に特化した動画を配信できる広告です。Video Action Campaignの頭文字を取って「VAC」とも言われています。

スキップ可能なインストリーム広告とインフィード動画広告の2種類の広告を用いて配信し、YouTubeだけでなくYouTube以外のさまざまな場所に自動的に広告を掲載できる点が特徴です。

ひとつのキャンペーンを利用し、YouTubeなどの複数の動画やデバイス、配信面に広告を出稿するサービスは、以前「TrueViewアクションキャンペーン」という名前で提供されていました。

TrueViewアクションキャンペーンのベースをもとに、新たに動画アクションキャンペーンとして提供されはじめ、配信面や機能がさらに拡張されています。動画広告にWebサイトや販売ページなどのURLを直接掲載できることが特徴であり、通常の動画広告とは異なるポイントです。

これにより認知拡大だけでなく、コンバージョンに繋がる効果が高まります。動画を活用してコンバージョンを獲得したい場合、コンバージョントラッキングを活用した広告運用を行っている場合などで最適なキャンペーンタイプといえるでしょう。

YouTubeの主な広告フォーマット

動画アクションキャンペーンにおける、YouTubeの主な広告フォーマットは、動画の前後や最中に表示されるスキップ可能なインストリーム広告と、フィードの間に表示されるインフィード広告の2種類です。

これら2種類の広告フォーマットにより、商品やターゲットに合わせて柔軟な広告出稿が可能です。インストリーム広告は、動画再生開始後5秒が経過すると、オプションの表示によりその広告をスキップできます。

インフィード広告は、YouTubeの検索結果やモバイル版YouTubeのトップページ、YouTube上の関連動画の横の部分に配信できます。広告の表示先によって広告サイズや表示形式は異なり、ユーザーが広告をクリックすることで動画が再生される仕組みです。

動画アクションキャンペーンのメリット

ここからは、動画アクションキャンペーンに取り組むことで、どのようなメリットに期待できるのか紹介します。

コンバージョンを獲得しやすい

動画アクションキャンペーンは、他の動画広告よりも効率よくコンバージョンを獲得しやすいことがメリットです。

通常の広告とは異なり、動画アクションキャンペーンは動画広告だけでなく、視聴者の行動を促すCTA(Call To Action)ボタンや広告見出しを含めて配信ができることが特徴です。

従来までの広告は動画に限った配信であったため、ユーザーは広告を視聴することのみの行動しか行えず、その後の行動を促すことができませんでした。動画アクションキャンペーンではCTAを動画内に入れることができるため、ユーザーにその後の行動を促し、何をしてほしいかということを明確に表示できるようになりました。

また、機械学習を用いて配信していることも特徴であり、配信期間が長ければ長いほど、より最適なユーザーにリーチできるのです。このようなことから、認知向上を目的としたTrueView広告などと大きく異なるため、コンバージョンを獲得しやすいのです。

ターゲティングの最適化を図れる

動画アクションキャンペーンは、ターゲットの最適化を図ることもできます。Googleは世界の利用者が多く、そのユーザーにリーチでき、さらにユーザー属性と細かなターゲティングができます。

YouTube広告を活用する大きなメリットは、Googleのターゲティングを利用できることであり、他の動画広告プラットフォームにはないメリットといえるでしょう。

ユーザーの検索行動に合わせたアプローチはもちろん、自社独自にカスタマイズしたコンバージョンに繋がりやすいターゲット層へのリーチもできます。コンバージョンの獲得に加え、認知度拡大にも期待できるでしょう。

コンバージョンに至る可能性が高いユーザーの、購買意欲を引き出す動画を制作してください。

配信設計が簡単でさまざまな場所に配信できる

動画アクションキャンペーンは、配信設計が簡単であること、そしてさまざまな場所に配信できることもメリットのひとつです。

動画アクションキャンペーンは、パソコンやスマートフォンなどのさまざまな媒体と、多くの配信面で訴求できることが特徴であるため、Google動画パートナー、YouTubeホームフィールド、動画再生ページなどの効果が期待できる配信面に一つのキャンペーンとして動画を配信できます。

他の動画広告ではできない設定であるため、煩雑な作業を減らしながらも、より多くのユーザーにリーチできることが魅力です。自社のターゲットとなるユーザー層の動画視聴を、あらゆる配信面でカバーできることは大きなメリットです。

動画アクションキャンペーンの入稿規定

動画アクションキャンペーンの入稿規定について説明します。動画アクションキャンペーンは、デバイスによって機能が異なる場合がありますが、基本的にパソコン版のYouTubeと、テレビ向けYouTubeアプリでも表示されます。

入稿規定があるため、規定によって動画広告を作成してください。推奨されている解像度は、1080p(フルHD)、HDの推奨ピクセル、横長1,920×1,080px、縦向き1,090×1,920px、正方形1,080×1,080pxです。

そして推奨されているアスペクト比は、横向き16:9、縦向き9:16、スクエア1:1でフォーマットは.MPGです。ファイルサイズは256GB以下、長さは:15、動画の数は5です。

広告見出しは半角15文字もしくは全角7文字以内、半角90文字もしくは全角45文字以内、説明文は半角70文字もしくは全角35文字以内、行動を促すフレーズは半角10文字もしくは全角5文字以内です。

承認されるサイズもあっても、できるだけ推奨サイズに合わせた作成がおすすめです。

クリエイティブアセットに縦向き動画を追加し、アプリキャンペーンやP-MAXキャンペーン、動画キャンペーンを最適化することもおすすめです。

モバイルフレンドリーな縦向き動画のフルスクリーンエクスペリエンスは、モバイル端末で視聴するユーザーのエンゲージメントを高めることに効果的です。入稿規定に違反すると、動画が承認されない、もしくはアップロードされないなどの可能性があるため、注意してください。

動画アクションキャンペーンのクリエイティブのポイント

動画アクションキャンペーンを有効活用するためには、ポイントを押さえて制作を行うことが大切です。より効果的な動画に仕上げるためにも、工夫すべきクリエイティブのポイントを紹介します。

冒頭・最初の5秒でインパクトを与える

まず一つ目のポイントは、冒頭の最初の5秒でインパクトを与えることです。動画広告の基本は、最初の5秒が最重要という考え方です。ユーザーは、動画を視聴し始めて冒頭の数秒でその動画を見るか見ないかを判断し、スキップされて最後まで見てもらえなければ、購買行動に繋がりません。

そのため、冒頭でユーザーの興味関心を引く要素を取り入れる工夫が必要です、フックとなる訴求やキャッチコピーなども効果的なのでおすすめです。最初の5秒の間に伝えたいメッセージを届けるため、自社商品やサービスの特徴が端的に伝わる内容を入れ、特に伝えたい要素を2つ打ち出しましょう。

また、5秒という短い時間であるからこそ、スピード感を持った動画であることも大切です。冒頭の動画展開にスピード感を持たせることで、ユーザーがスキップせずに最後まで一気に視聴する状態にすることができます。

複数のクリエイティブ・動画を用意する

二つ目のポイントは、複数のクリエイティブや動画を用意することです。動画アクションキャンペーンは、機械学習を用いて配信を行うため、複数のクリエイティブを用意しておくと、ABテストで比較しやすく、より細かなターゲットに対し、最適なクリエイティブでリーチすることができます。

理想は5つのクリエイティブを用意することが好ましいですが、動画制作は工数や手間がかかるため、行動を促すフレーズやテキスト部分などを変えて、最低でも3つのクリエイティブを用意しましょう。

ユーザーに行動を促すフレーズは分かりやすくする

三つ目のポイントは、ユーザーに行動を促すフレーズを分かりやすくすることです。さまざまな工夫をして動画制作をし、ユーザーに動画を視聴してもらえたとしても、そこから購買行動に繋がらなければ意味がありません。

そのため広告をクリックすることで、ユーザー自身が何を得られるかが明確にわかるよう、行動を促すフレーズは分かりやすくすることが大切です。訴求内容は出来る限りシンプルな作りで、分かりやすいメッセージを提示できる構成を考えてみましょう。

例えば、「Webサイトはこちら」ではなく、「機能の詳細はこちら」「操作の説明はこちら」などにすると、Webサイトに移動しても商品の機能の詳細や取り扱い説明書が書かれていることが容易にイメージできます。

それ以外にも、「購入はこちら」「ご予約はこちら」「資料請求はこちら」「まずはお試し」「アプリダウンロード」などのフレーズも、行動を促すためには分かりやすいためおすすめです。

動画アクション キャンペーンの設定方法・導入までのSTEP

動画アクションキャンペーンをスムーズに取り入れるため、設定方法や導入までのステップをお教えします。YouTubeでの動画広告作成と配信には、Google広告アカウントが必要であるため、この設定の前にはGoogle広告アカウントを取得し、配信前には動画を完成させておきましょう。

YouTubeに動画をアップする

まずは、広告用に制作した動画をYouTubeにアップします。動画をアップすること自体は、YouTubeのWebページだけでなく、スマートフォンのYouTubeアプリからも行えるため、操作しやすい方を選んでアップしてください。

YouTube動画広告を作成する

次にYouTube動画広告を作成します。Google広告にログインし、Google広告のWebサイトよりYouTube動画広告を作成します。

メニューに表示されている「キャンペーン」をクリックし、管理画面内にある「+」ボタンをクリックすると、プルダウンメニューが表示されます。そのプルダウンメニューの中にある「+新しいキャンペーンを作成」を選択してください。

配信目的を選択する

YouTube動画広告が作成できれば、配信目的を選択します。広告を配信する目的として、「販売促進」「見込み顧客の獲得」「Webサイトのトラフィック」という選択肢があるため、自社の広告配信目的に合わせていずれかを選択してください。

そして、キャンペーンタイプとして「動画」を選択します。キャンペーンのサブタイプは、自動的にコンバージョンの促進が選択されるため、確認して「続行」をクリックしてください。

入札戦略を選択する

次に入札戦略を選択します。上記での操作が終わると、名称を設定し、入札戦略を「目標コンバージョン単価」か「コンバージョン数を最大化」のいずれかに設定します。予算と日程をもとに、「キャンペーンの合計予算額」もしくは「1日の予算」のいずれかを選択し、予算を入力してください。

その際、キャンペーンの開始日と終了日の「配信期間」の指定も忘れずに設定してください。広告を配信するまでに、Googleが自動審査で承認される必要があり、その審査には数日かかる場合があります。スケジュールに余裕をもって作成してください。

ターゲティングを設定する

次にターゲティングを設定します。

より効果的なユーザーに絞って広告を表示させるためにも、ターゲティングの設定はしっかり行っておきましょう。「ネットワークの選択」で、ディスプレイネットワークの動画パートナーを選択することができます。

これはWebサイト上にも動画広告を配信するか、しないかという選択であり、配信する選択にしておきましょう。配信面が多ければ多いほど、効果的なリーチに繋がります。

キャンペーンのターゲット設定で、所在地域や使用言語などの情報を細かく調整することで、さらに効果的なユーザー層を絞ることができ、効率よく広告を表示できます。

たとえば、都道府県別に広告を配信したい場合であれば、配信したい地域を手動で入力すると、その地域のみ広告を配信できます。

動画作成の素材集めにアニメーションストックがおすすめ

動画アクションキャンペーンの動画作成には、「アニメーションストック」がおすすめです。アニメーションストックは、BGMとテキストを付けるだけで、お手軽にWeb広告が制作できるサービスです。

低予算、そして超時短で制作できることが魅力的なポイントで、動画制作初心者であっても取り組みやすい動画素材プラットフォームです。

見ている人の感情を喚起させ、興味や認知向上を目的とする「ストーリー系」、いつまでも見続けられる映像を作り、視聴者の離脱を防ぐと共に関心を持ってもらう「ループ系」、質の高い3DCG映像を作成し、映像美を表現することで直観的に語りかける「3DCG系」など、さまざまなニーズに応えるための素材が用意されています。

オリジナルアニメーション広告を制作したい場合には、カスタマイズも行ってもらえるため、動画アクションキャンペーンに取り組む際にはぜひ活用してください。

まとめ

この記事では、動画アクションキャンペーンとは何か、詳しく解説しました。動画アクションキャンペーンは、既存の動画広告とは異なり、コンバージョンの獲得に優れている広告であり、世界でもっとも有名なプラットフォームであるGoogleを利用できるため、効果的な認知向上に繋げることができます。

動画制作には時間がかかってしまうものの、コンバージョンが獲得しやすいことから、売上に繋げやすいため、導入の検討は十分にあるでしょう。シンプルな入札戦略で、自社への負担が少なく、コストパフォーマンスが高いことも魅力的なポイントです。

動画広告で認知獲得はできても、コンバージョンが取れない、動画広告にまだ取り組めていない、今後動画広告を駆使していきたいという方は、ぜひこの機会に挑戦してください。

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