X動画広告の特徴や作り方のポイントを紹介!広告の種類や活用するメリットなども解説
Xは世界各国で5億人以上が利用している知名度の高いSNSです。日本における月間アクティブユーザー数は6千万人を超えており、各種SNSの中でLINEに次ぐ国内第2位のユーザー数を誇ります。
少し前までのXは若者が利用するSNSというイメージがありましたが、現在は10代や20代の若者だけでなく、30代から40代、そして50代以上の幅広い層から指示されており、主に情報収集の場として活用する人が少なくありません。
昨今、ビジネスにおいて動画広告の重要性が高まっている中、X動画広告は幅広い年代の方にアプローチができるため、活用すべきツールだと考えられています。
そこで今回は、X動画広告の特徴や作り方について解説します。また、X動画広告の種類や活用するメリットなどにも触れていくため、ぜひ参考にしてください。
X動画広告の特徴
X動画広告はXのサイト内に自動で配信できる動画広告で、掲載される場所はタイムライン、検索結果、おすすめフィードです。
X動画広告の特徴は広告を配信するターゲットユーザーを細かくターゲティングできる点で、ユーザーの検索行動などによる潜在意識から興味や関心に合わせた広告を効果的に掲載できます。
特に、タイムラインに掲載される広告は配信形態が通常のツイートと似ているため、ユーザーに広告であると感じさせず自然に見てもらえます。そのため、いいねやリツイートなどリアクションを起こしてもらいやすいです。
X動画広告のメリット
ここからは、X動画広告の代表的な3つのメリットについて解説します。より効果的で無駄のない広告を配信するためにも、きちんと理解しておきましょう。
コストパフォーマンスが良い
X動画広告はXに備わっているリポスト機能が活用できます。リポスト機能はユーザー間で特定のポストを共有する機能であり、拡散された情報には広告費がかかりません。
元々、Xは「バズる」状態を生み出しやすいSNSであるため、共感されやすい、もしくは拡散されやすい広告を配信することでコストを抑えて多くの人に情報を届けられます。
SNSはコストパフォーマンスが良く、工夫次第で高い費用対効果が期待できるため、コストを抑えて成果を出したいと考えている企業におすすめです。
リアルタイムに拡散できる
Xはリアルタイム性が高く、「いま」起きていることが話題になりやすい、かつSNSの中でも特に拡散力がある点が特徴です。ユーザーは興味・関心を持った情報や共感した情報をタップ一つで拡散でき、「いま」が共有や拡散されるため認知度の向上が期待できます。
また、爆発的に拡散することも期待でき、圧倒的なリーチで多くの人へ情報を届けられるため、リアルタイムに拡散できることがメリットです。
ターゲティングの精度が高い
X動画広告はユーザーのツイート内容やキーワード、年齢や性別、地域などの情報によるデータ収集や分析により、精度が高いターゲティングが可能です。Xを利用しているユーザーは趣味趣向が明確で、興味を持っている分野の情報を収集し拡散を楽しむ傾向があります。
そのため、興味関心に基づくターゲティングを行いやすいSNS媒体です。ターゲティングした情報を活かし、ユーザーの興味や関心に合わせた関連性の高い広告を表示できます。また、これによりエンゲージメントの高い、かつ効率の良い広告運用が可能なため、興味関心をメインとしてターゲティングをしたい企業におすすめです。
X動画広告の注意点
X動画広告を配信する前には、注意しなければならないことがあります。次の2つのポイントを事前に確認してから、動画広告の準備を進めてください。
プレミアム加入が必須
X動画広告を運用するには、プレミアム加入が必須です。Xプレミアムは青いチェックマークの認証バッジを取得すると、各種機能の拡張ができるサービスです。サブスクリプション制のサービスであり、月額もしくは年額で料金が発生します。
X動画広告の運用はプレミアムに認証されたアカウントが必要であるため、企業アカウントがXプレミアム、もしくは金色バッジを受け取っているアカウントか確認してください。
開始日が来るまでキャンペーンをオフにできない
Xの媒体仕様上、開始日が来るまでキャンペーンをオフにできないため、配信開始日が変更になった場合は注意が必要です。なお、フライング配信をしてしまう恐れがあるため、配信期間は徹底して管理しなければなりません。
X動画広告の種類
X動画広告は6種類あり、それぞれの目的やメリット・デメリットを把握し特性を活かすことができれば、大きな宣伝効果に繋がる期待が持てます。では、各種類にはどういった特徴があるのでしょうか。ここからは、6種類のX動画広告について解説します。
プロモビデオ広告
プロモビデオ広告はXのタイムライン上に表示される自動再生動画広告です。広告動画とテキストがセットで表示され、テキストの制限の最大は280文字、日本語全角文字は140文字です。
なお、タイムライン上はユーザーが最も目にする場所であるため、広告を表示することで自社商品やサービスの認知度向上を目指せます。プロモビデオ広告を作成する際は、ユーザー層やスマートフォンからの見やすさを意識してください。
また、広告を表示する際の文字数には制限が設けられているため、動画付き広告にすることで通常のテキストを用いた広告より多くの情報を届けられます。
プレロール広告
プレロール広告はX上の動画コンテンツが再生する前に挿入される動画広告です。Xにはスポーツやニュース、大手通信事業など200以上の動画配信をする企業があります。
そのため、広告効果を最大限に引き出すためには自社でアピールしたい商品やサービスに関連性の高い動画コンテンツに対し、プレロール広告を配信することがおすすめです。
スポンサーシップビデオ広告
スポンサーシップビデオ広告はプレロール広告と同様、動画コンテンツが再生される前に挿入される動画広告です。あらかじめ登録したカテゴリ内の動画コンテンツからランダムに配信されるため、動画広告を添付する対象となる動画コンテンツを選べません。
ただし、自社とスポンサーシップ契約をしたパートナー企業であれば動画限定で広告を配信できます。
ビデオカンバーセーショナル広告
ビデオカンバーセーショナル広告は、動画の周辺にキーワードとなるハッシュタグがついたツイートです。ユーザーのアクションを誘導し拡散することを目的としているため、ブランドや商品に対するユーザーからの反応を生み出したい場合に適しています。
また、ビデオカンバーセーショナル広告を見たユーザーがハッシュタグのついた回答から感想やアンケートに回答することで、そのユーザーのフォロワーに対し同じ広告が自動的に表示されます。つまり、ユーザーと同じ属性にある可能性が高いフォロワーに対して広告が拡散されるため、高い費用対効果が期待できるのです。
ビデオアプリカード広告
ビデオアプリカード広告は動画広告を利用しつつ、認知度向上とアプリインストールを促すことを目的としています。タイムライン上に自動再生されるため、ユーザーがすぐにアプリの内容を理解できる点が特徴です。
なお、画面内にアクションボタンを設置しているため、アプリに興味を持ったユーザーがいる場合はそのまま誘導し、アプリインストールに導くことができます。特に、ビデオアプリカード広告はモバイルアプリの宣伝におすすめです。
プロモライブビデオ広告
プロモライブビデオ広告はライブ配信中に配信する動画広告で、比較的コストと時間をかけずに動画広告を制作できる点が特徴です。
企業の新作発表会や芸能イベント、あるいは講習会などに活用されることが多く、実際に会場に来れない人や興味はあるが参加には至らない人に対して幅広くアプローチできます。
また、ライブ配信を見逃したユーザーに対してもプロモビデオ広告として配信できるため、効率良く広告効果を高められます。
X動画広告の始め方
ここからは、X動画広告の始め方について解説するため、広告の出し方が分からない方は参考にしてください。
広告アカウントを開設
まずは、広告専用のアカウントを開設しましょう。アカウントへアクセスし、「もっと見る」「プロフェッショナルツール」「X広告」へと進み広告マネージャーにアクセスします。そして、国とタイムゾーンを選択し「次に進む」をクリックしてください。
支払い方法を追加
支払い方法を追加するために、クレジットカードを登録します。広告マネージャーの右上にある「ユーザー名」をクリックし、「お支払い方法」「新しいお支払い方法を追加」へと進みカード情報を入力してください。そして、「確認」へと進みカード承認手続きを行いましょう。
広告用ポストの作成
次に、広告用ポストを作成します。広告マネージャーの右上にある「作成」をクリックし、ポスト作成画面に入力してください。
なお、「オーガニックツイート」と「広告用ツイート」の二種類があり、オーガニックツイートは送信したツイートの中から広告用を選ぶことが可能です。
そして、広告用ツイートは広告キャンペーンに合わせて新しく作成したツイートを指します。広告用ツイートの場合はプロフィールページには表示されず、キャンペーンでターゲティングしているオーディエンスに対してのみ表示されます。
広告キャンペーンの設定
次に、広告キャンペーンの設定に進みます。仮に広告キャンペーンの目的が複数ある場合は、複数の広告キャンペーンを実施しましょう。
なお、広告キャンペーンの詳細は「広告キャンペーン名」「総予算」「開始日と終了日」「お支払い方法」があるため入力してください。
広告配信開始
上記までが全て完了し「キャンペーンを開始」をクリックすると広告審査が始まり、通過すれば広告配信が始まります。
なお、「開始」をクリックしない限り料金が発生することはありません。広告キャンペーンが公開されると広告マネージャーの管理画面から結果を追跡できるようになり、その数値を見ながらPDCAを回していきます。
X動画広告の作り方のポイント
X動画広告を運用し、より集客効果を高めるためには、以下5つのポイントを意識して動画制作を行ってください。それぞれのポイントを解説していきます。
ターゲット設定を徹底する
X動画広告はユーザー属性を細かく設定できるため、ターゲット設定を徹底することが大切です。地域・言語・年齢・性別以外に、ユーザーが使用している端末・使用期間・イベント・興味・関心など、さまざまな情報を元に鮮明にセグメントができます。
なお、特定の潜在的ニーズのあるユーザーに対して、より効果的にアプローチするために明確なターゲット設定を行いましょう。
広告感のないポストを作成する
X動画広告は必ずタイムラインに表示されるため、広告感のないポストを作成することが大切です。広告感が強い場合はユーザーに嫌悪される可能性が高く、ネガティブな印象を与えてしまいかねません。
もちろん広告で印象付けるメッセージを残すことは大切ですが、タイムラインに馴染む広告を意識し制作してください。
動画の冒頭で視聴者を惹きつける
動画を継続して見続けるかどうかは、冒頭3秒で決まると言われているため、そこに注力した動画制作が重要になります。伝えたいメッセージやインパクトのある画面、商品名やサービス名は冒頭に持っていき、分かりやすい動画広告に仕上げましょう。
動画に字幕をつける
X動画広告は音声が無い状態で再生されることが多く、動画をタップしなければ音声が流れません。そのため、音声がある前提の動画制作では内容が十分に伝わらない場合があります。
そのため、このような状況を想定し動画に字幕を付けることがおすすめです。商品名やサービス名など強く伝えたい部分に字幕をつけて強調し、無音でも問題ないようにすることが重要です。
動画広告の長さは15秒程度にする
X動画広告の再生時間は最大15秒までが推奨されています。その理由は、15秒以内の動画はユーザーの集中力を保ち、効果的に広告メッセージを伝えられるからです。
また、短い動画はスマートフォンやタブレットからの視聴に適しており、ユーザーの視聴体験を向上させられます。情報を短い時間内に収めるためにも、重要な情報やアピールポイントを選出してテンポの良い動画構成を考えましょう。
アニメーションストックが利用し効率化を図ろう
X動画広告を作成するための素材集めには「アニメーションストック」がおすすめです。アニメーションストックはBGMとテキストを付けるだけで誰でも簡単にWeb広告を制作できます。
さらに、手頃な価格という点も魅力です。幅広いジャンルとニーズに応じた素材が提供されているため、ぜひ活用してみてください。
まとめ
この記事では、X動画広告の特徴や作り方について解説したうえで、広告の種類や活用するメリットなどにも触れていきました。
Xは情報収集に熱心で購入意向が高いユーザーが多いため、動画広告を活用することでターゲットユーザーに対してまっすぐリーチできます。
ユーザー同士の拡散が狙える魅力的なSNSであるため、ぜひX動画広告を制作してみてください。