Yahoo!動画広告の作り方とは?広告や課金の種類についても解説!
Googleに続いてシェア2位のYahoo!の広告を掲載できるYDA(Yahoo Display Ads)は、多くのユーザーにアプローチができる広告媒体です。特にYahoo!動画広告は、視覚的にも分かりやすく、ユーザーを惹きつけられる可能性も高いため、集客に課題を感じている方におすすめです。
そこで今回は、Yahoo!動画広告を配信したい人に向けて、Yahoo!動画広告の基本的な情報や配信方法、動画を制作する際のポイントなどを解説します。
「自社のサービスの広告配信をしたいけどどのようなものがあるかわからない」「Yahoo!動画広告に興味がある」という人はぜひ参考にしてみてください。
Yahoo!動画広告とは
Yahoo!動画広告とは、Yahoo!の検索ページや関連するサイトなどに動画で掲載できる広告のことです。Yahoo!に掲載できる広告は大きく以下の2つに分かれています。
検索広告 |
Yahoo! JAPANの検索エンジンで検索したキーワードに合わせて掲載する広告 |
ディスプレイ広告 |
サイトの広告表示枠に掲載される広告 |
Yahoo!動画広告はディスプレイ広告に該当する広告で静止画や動画を使った広告の掲載が可能です。また最近では広告を出せば、LINEや食べログなどのYahoo!と連携している所にも広告が配信されるようになっており、さまざまな企業が広告を出しています。
Yahoo!の広告はYahoo Display Adsを略してYDAと呼ばれることもあります。
Yahoo!動画広告のメリット
Yahoo!動画広告のメリットは以下の3つです。
- 多くのユーザーにリーチできる
- 表示される場所が多い
- 適切にターゲティングできる
それぞれのメリットについて具体的に解説していきます。
多くのユーザーにリーチできる
1つ目のメリットは多くのユーザーに広告を見てもらえることです。Yahoo!の検索エンジンの使用率はGoogleに続いて2位のシェアを誇っており、多くのユーザーにリーチできます。
そのため、初めて広告配信をする企業もまずYDAに挑戦してみるところが多いのが特徴です。
表示される場所が多い
2つ目は表示される場所が多いことです。Yahoo!動画広告は、Yahoo!の広告枠だけではなく、Yahoo!と連携している多くのサービスで広告表示ができます。具体的には以下のようなサイトで掲載が可能です。
- 朝日新聞デジタル
- 毎日新聞
- 食べログ
- クックパット
このようにまとめて多くのサイトに表示ができるのもYahoo!動画広告のメリットです。
適切にターゲティングできる
3つ目は適切にターゲティングできる点です。Yahoo!動画広告ではよりターゲット層に近いユーザーに絞って広告配信ができるため、効率よく広告を出しやすいのも特徴です。例えば以下のような項目でターゲティングが可能です。
- 使用しているデバイス(携帯やパソコンなど)
- 性別
- 年齢
- 地域
- 曜日や時間帯
- 検索履歴
自社のサービスに合ったターゲティングにより、Yahoo!動画広告を出してより期待値の高いユーザーにアプローチしましょう。
Yahoo!動画広告の種類
先ほどYahoo!動画広告はディスプレイ広告の一つと説明しましたが、その中でもさらに以下の2つに分類できます。
- ディスプレイ広告(運用型)
- ディスプレイ広告(予約型)
それぞれ配信方法が異なるので事前に把握しておくようにしましょう。
ディスプレイ広告(運用型)
ディスプレイ広告(運用型)は、表示回数やクリック数などの数字を設定して、それに合わせたアルゴリズムで配信されるような仕組みになっています。あらかじめ予算を設定してその中で運用ができるため、予算に合った広告配信をしたい場合におすすめです。
また予約型よりも細かい設定ができる点もポイントです。ただし、KPIに合わないと広告枠が使用できないため、あまり高い目標で設定してしまうと表示回数などが少なく、広告としての効果を分析しづらかったり、拡大できなかったりすることもあるため注意が必要です。
まずは設定してみてしばらく様子を見ながらPDCAを回していくのが良いでしょう。
ディスプレイ広告(予約型)
ディスプレイ広告(予約型)は、Yahoo!天気予報や検索エンジンのページに掲載が可能な
広告です。掲載する期間や広告の表示回数に合わせて予約をしてそれに合わせて配信される仕組みになっています。
また、運用型よりも優先的に配信されるため、「とりあえず多くのユーザーに見てほしい」という場合におすすめです。
ただし、予算などの設定はできないため、気づいたら予算をたくさん使用してしまったということのないように注意しましょう。
Yahoo!動画広告の課金の種類
Yahoo!動画広告の課金の種類は以下の3つです。
- クリック課金
- 視聴課金
- ビューアブルインプレッション課金
それぞれどのような仕組みになっているかを理解して、自社のサービスにあった配信方法を選びましょう。
クリック課金
クリック課金は、運用型で配信する場合に選択できる課金方式で、広告が表示されてクリックされるたびに費用が発生する仕組みになっています。
動画が表示されただけでは費用が発生しないため、まずは少ない予算で試してみたい場合や費用対効果を重視したい場合におすすめです。
また、1クリックあたりいくらかかったのかの指標をマーケティング業界では、CPC(Cost Per Click)と略すことがあります。
視聴課金
視聴課金は、広告が表示(視聴)されるたびに費用が発生する課金方法です。こちらもクリック課金と同様で運用型のディスプレイ広告で選択できます。
具体的には動画10秒で1回視聴されたとカウントされ、その再生数に応じて費用がかかる仕組みになっています。10秒再生されても30秒再生されても費用は同じになるため、長い動画を見せたいという場合におすすめです。
広告を設定する管理画面上では1,000再生あたりの予算を設定しますが、実際は1回の再生ごとに費用が発生するようになっているので、勘違いしないように注意しましょう。
ちなみに同じセッションで2回以上再生された場合は、1回分のみ費用が発生するようになっています。クリック課金のCPCに対して視聴課金は、CPV(Cost Per View)と言われることがあります。
ビューアブルインプレッション課金
ビューアブルインプレッション課金は、ディスプレイ広告の中でも予約型で選択できる課金方式で、ユーザーの視認領域に広告が表示された場合に費用が発生する仕組みになっています。
広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合に視認領域に表示されたとみなされ、それに応じて費用が発生します。以前はユーザーが見えない範囲に広告が表示されていても1回分の表示として費用が発生してしまうことがありました。
しかし、ビューアブルインプレッション課金は実際にユーザーの目に留まったもののみ費用が発生するため、より効果的に運用しやすくなったのが特徴です。
Yahoo!動画広告の配信方法
次に実際にYahoo!動画広告を配信する際の設定方法を紹介します。
具体的な設定方法は以下のとおりです。
- 動画ファイルを追加
- 動画サムネイル・ロゴを追加
- 広告を作成
具体的な手順を解説していきます。
動画ファイルを追加
まずは広告配信に使用する動画ファイルを追加します。具体的には以下の手順で進めてください。
- 管理画面「ディスプレイ広告」をクリック
- アカウント一覧からアカウントを選択
- 「ツール」をクリック
- 「動画ファイル管理」をクリックし配信する動画を選択
- メディア名を入力(50文字以内)
- アップロードをクリック、プレビューを確認
- 完了
プレビューで想定通りに表示されているかを確認してから完了するようにしましょう。
動画サムネイル・ロゴを追加
次に動画のサムネイル・ロゴを追加します。手順は以下のとおりです。
- 管理画面の「ディスプレイ広告」をクリック
- アカウント一覧からアカウントを選択
- 「ツール」をクリック
- 「画像ファイル管理」をクリック
- 「動画サムネイル」を選択
- 「画像追加」をクリック
- 画像ファイルを選択して追加完了
ロゴを設定する場合は、「動画サムネイル」を選択するタイミングで「ロゴ」を選択すれば設定が可能です。
また、動画ファイルからサムネイルを追加したい場合は、「動画ファイルからサムネイル画像を作成する」を選択して設定しましょう。
広告を作成
最後に広告を作成します。
- 管理画面の「ディスプレイ広告」をクリック
- 「+キャンペーン作成」をクリック
- キャンペーンの目的を選択
- キャンペーンの情報を入力して保存
- キャンペーン一覧画面に戻り、作成したキャンペーンを選択
- 「+広告グループ作成」をクリック
- 必要な情報を入力して「作成」をクリック
- 広告管理ツールを表示
- キャンペーン一覧画面で作成したキャンペーンを選択
- 広告グループ一覧で作成した広告グループを選択
- 作成する広告タイプを選択
- 必要な情報を入力して「広告を追加」をクリック
- 「広告を作成する」の一覧に広告が追加されているかを確認
- 「作成」をクリック
最初にキャンペーンと広告グループを作成してそれに合わせて広告を作成する流れになります。
少し手順が多いですが、慣れれば簡単に設定ができるようになるので安心してください。
Yahoo!動画広告を作る際のポイント
Yahoo!動画広告を作る際のポイントは以下のとおりです。
- 字幕を入れる
- 再生開始後すぐに重要な情報を入れる
- 動画の上半分に必要な情報を入れる
- 見やすく分かりやすい動画にする
それぞれのポイントについて詳しく解説していきますので、動画広告を作る際にぜひ参考にしてください。
字幕を入れる
1つ目は動画に必ず字幕を入れるということです。Yahoo!動画広告で動画が表示された場合、ユーザーがクリックをしてくれないと音が入らない仕様になっています。そのため、冒頭部分から重要なポイントやキャッチコピーなどは字幕を入れるようにしましょう。
最近は、簡単に字幕を入れられるソフトも増えているため、うまく活用してより効率の良い広告配信ができるようにしてください。
再生開始後すぐに重要な情報を入れる
再生開始後すぐに重要な情報を入れるのも重要なポイントです。ユーザーは動画広告を見ようと思ってサイトをみているわけではないため、数秒だけ見てすぐに飛ばされてしまいます。
そのため、冒頭の5秒以内にユーザーが惹かれるような映像や言葉を使用して、その先も見たいと思ってもらえるような動画を作りましょう。
静止画に比べて動画は視覚的にも印象をつけやすいため、動画の特徴を活かして制作するのがおすすめです。
特に以下のようなことを心がけましょう。
- 自分ごとにできるメッセージを伝える
- 違和感を持つようなメッセージを伝える
- 動画にストーリー性を持たせる
このようにさまざまな手法を取り入れてテストして、ターゲットに一番響きやすい動画を見つけていきましょう。
もし、これまでに実施してきた別の集客方法(静止画の広告やオフライン広告など)で成功しているキャッチコピーや画像などがあれば、そのクリエイティブを活用して動画に反映するのもおすすめです。
動画の上半分に必要な情報を入れる
動画の上半分に必要な情報を入れる点もポイントです。ユーザーが使用しているデバイスによって若干表示の方法が異なるため、動画で伝えたい重要な部分は上半分に入れ込むようにしましょう。
表示される範囲が50%になったら動画が再生されるケースも多いため、できるだけ上から50%以内にキャッチコピーや一番伝えたいことを入れるのをおすすめします。
見やすく分かりやすい動画にする
誰もが見やすくわかりやすい動画を作るという点も心がけましょう。Yahoo!動画広告は検索エンジンのページやニュースのページなど、たくさんの情報の中の一部として掲載されます。
そのため、他の情報に埋もれないような色味や動きを入れて分かりやすい動画を作るようにしましょう。写真や動きだけではなく、使用する文字の大きさやフォントなどで工夫するのも効果的です。
また、一人で作成していると何度も見ていることで見慣れてしまい、見やすさや分かりやすさの判断がつきにくいこともあります。そのため、別のメンバーやターゲット層に近い人に見せて意見をもらうのも良いでしょう。
ただし、最終的にはターゲットとなるユーザーの反応は配信してみないと判断できないので、あまり時間をかけずにどんどんテストをしてPDCAを回していくようにするのがおすすめです。
Yahoo!動画広告の入稿規定
Yahoo!動画広告には動画が再生される時間やサイズなどの入稿規定があります。これらをクリアしないと、動画を作ってもうまく設定ができないため、制作前に必ず確認するようにしましょう。
基本的には以下に合わせて制作すればスムーズに設定ができます。
動画の長さ |
5秒~60秒 |
ファイル形式 |
MP4又はMOV |
ファイルサイズ |
最大200MB |
アスペクト比 |
16:9又は1:1 |
最少ピクセルサイズ(横×縦) |
640px×360px又は600px×600px |
タイトル |
20文字以内 |
説明文 |
90文字以内 |
アスペクト比によってピクセルサイズも変わるのでどのような動画にしたいかによって調整するようにしましょう。
Yahoo!動画広告の素材なら「アニメーションストック」
ここまでYahoo!動画広告について解説してきました。動画制作で素材を探すならアニメーションストックがおすすめです。
アニメーションストックとは、動画広告が簡単に作れる動画素材のプラットフォームです。多くのクリエイターが登録しており、ベースとなる素材を活用して動画制作が可能なので、初心者の方にもおすすめです。
具体的には以下のような素材が登録されています。
- ストーリー系
- ループ系
- 3DCG
このような素材にキャッチコピーなどのテキストやBGMをつけるだけで広告用の動画を作ることが可能です。一から動画制作をするよりも低コストで制作できるため、まずは配信してみたいという方にもおすすめです。
まとめ
この記事では、Yahoo!動画広告のメリットや具体的な配信方法、動画を制作する際のポイントを解説していきました。Yahoo!動画広告は、以下のようなメリットがあります。
- 多くのユーザーにリーチできる
- 表示される場所が多い
- 適切にターゲティングできる
特にYahoo!動画広告は、視覚的にも分かりやすく、ユーザーを惹きつけられる可能性も高いため、集客に課題を感じている方は検討してみるのも良いでしょう。
まずは費用を抑えて試してみたいという方には、動画広告の素材を使用できる「アニメーションストック」がおすすめです。Yahoo!動画広告で効率よく集客ができる方法を見つけましょう。